「焼肉」はすでに完成された料理のひとつだ。もはや新しく手を加える要素はなく、これ以上進化のしようがないはず。ところが! 「手作り居酒屋甘太郎」などを運営する株式会社レインズインターナショナルコロワイドカンパニーは、新たな焼肉スタイルのお店をオープンした。

それが今回紹介する「焼肉甘太郎」だ。ここは “たれ焼肉” の専門店なのだとか。たれ焼肉ってなんだ? その点は後述するとして、店では食べ放題をやっているので味を確かめつつ、コスパについても検証してきたぞ!

・ランチ時は要予約

関東エリアや大阪を中心に店舗展開している「手作り居酒屋 甘太郎」。そのうちの千葉駅前店・神田南口店・品川港南口店・横浜北幸店の4店舗が、2020年8月末にたれ焼肉専門店「焼肉甘太郎」として生まれ変わったのである。


たれ焼肉とはなんぞや? ということなのだが、簡単に言うと提供直前にたれを肉に揉みこませたものなのだとか。自家製たれは醤油だれ・塩だれ・赤みそ・黒みその4種があり、好きな肉に好きなたれを組み合わせられる。


さて、私(佐藤)が訪ねたのは品川港南店だ。食べ放題を提供しているのは基本的に夜の営業時間(16時~)だが、事前に予約をしておけば、ランチ時(11時半~14時半)でも利用が可能。食べ放題を利用したい方は、事前に予約することをオススメする。なお、昼の営業を行っているのは品川港南店だけなので、その点も注意して欲しい。

また、100分間(ラストオーダー20分前)の食べ放題は全3種。価格と頼める品数はそれぞれ以下の通りだ。私は真ん中のスタンダードをお願いした。


プレミアムコース 税込3990円 全59種
スタンダードコース 税込2990円 全53種
ライトコース 税込2590円 全49種
アルコール飲み放題 税込1390円
ソフトドリンク飲み放題 税込290円




・たれ焼肉の味は?

卓上に電子端末はなく、注文は口頭で行う。何を食べようか? と考えていると、スタッフが「オーダーを頂いてから肉にたれを揉みこむので、ご提供には少々お時間を頂きます。すぐにお出しできるのは『牛盛り』になります」というので、言われるがままにそれを注文。一緒に牛ハラミもお願いした。

牛盛りはハウスカルビ・牛ハラミ・赤(牛のせせり)の3種の盛り合わせだ。想像したよりも牛盛りは量が多い。おそらく2~3人前はあるんじゃないだろうか。


オススメであれば、これを食べればたれ焼肉がどんなものかわかるはずだ。ということで、さっそく焼き網の上に肉を展開し、1人焼肉を堪能することにした。


肉には醤油だれが揉みこんである。したがって、焼きあがった後にたれをつける必要がない。食べてみると、肉のなかまでたれの味がしっかりとしみ込んでいるのがわかる。濃いめの味付けなので、これは酒が進むかも。


続けて輪切り牛テール・赤・牛ホルモンをお願いした。どの肉を見ても、色目がいい。味は値段相応といったところだろうか。たれが良いので、ほどほどの肉でも十分に満足できる味に仕上がっている。


・ご飯の「おトモ」

注文したなかで、1番印象に残ったのは豚肉だ。豚カルビと豚トロを頼んでみたところ、肉の色味の良さにちょっと驚いた。肉質はかなりしっかりしているのに、後味があっさりして豚特有の脂のくどさがなかった。


このお店には、もう1つ面白い仕掛けがある。それはご飯の「おトモ」だ。ご飯を頼むと、小瓶に入った薬念(ヤンニョン)、ショウガ醤(ジャン)、豆和醤(ショウワジャン)、青唐塩レモン、香菜醤(パクチージャン)の5種類を出してくれる。ご飯につけて食べるも良し、肉につけて食べるもよし。これらを使うことで味のバラエティはグン! と広がる。



・はたしてコスパは良いのか?

今回食べたすべてを単品オーダーすると……

牛盛り 税込1790円
牛ハラミ 税込690円
赤 税込490円
牛ホルモン 税込490円
豚カルビ 税込490円
豚トロ 税込590円
ご飯(中) 税込290円



合計4830円! スタンダードコース税込2990円なので、1840円もお得だった!! まだラストオーダーまでは時間があったが、すべてを食べ終えた段階でお腹はパンパンである。大食いな人なら、もっと食べることが可能なはず。食に自信のある人にはオススメだ。くれぐれも食べ残しのないように注文してくれよな!


・今回訪問した店舗の情報

店名 焼肉甘太郎 品川港南口店
住所 東京都港区港南2丁目5-11 大三洋行品川ビル 3F
時間 11:30~14:30、16:00~0:00 / 土日祝15:00~0:00
※ランチ時食べ放題は要問合せ

参考リンク:PR TIMES
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24