2020年9月17日から、全国のドトールコーヒーショップにて肉を使わないバーガー『全粒粉サンド ~和風トマトのソース~』が登場した。値段は税別328円。その名の通り全粒粉入りのパンに、肉のかわりに大豆で作ったハンバーグをブチ込んだ一品。

大豆で作ったハンバーグ系は過去にも何度か食べてきたが、やはりどことなく大豆感があり、本物の肉にはかなわなかった。今回は果たしてどこまで本物の肉に迫れているのだろうか。さっそく食べてみることに。

・野菜たっぷり

公式HPによると、大豆で作ったハンバーグの他にはきんぴらごぼうが入っており、ソースは商品名にもある通りトマトベース。店頭の写真で見る限り、そこそこボリュームがありそうだ。サイズはマクドナルドのチーズバーガーくらい。


全粒粉入りのパンを持ち上げて中を見てみると、そこにはきんぴらとハンバーグが。


パッと見た感じハンバーグが薄そうだったが、半分に切って断面を見たところ、割とこの手のハンバーガーに入れられる肉のハンバーグと同じくらいの厚さであることが判明。薄く見えたのは、レタスが多くて埋もれていたからなもよう。


・いい感じ

これならボリュームも普通のハンバーグと同じくらいありそうだ。いざ食べてみると、きんぴらのザクザク感が心地よい。和風のトマトソースということだが、トマト感はかなり控えめだ。普通にきんぴらフレーバー

肝心の大豆のハンバーグは、かなり肉に近い味で、なかなかに頑張っている感がある。この手のものはどことなく大豆特有の匂いが強く出ることがままある印象だが、その点については上手く克服しているように感じた。

もしかしたら和風トマトソースやきんぴらのフレーバーによる効果の可能性もあるが、そうだったとしても大豆製ハンバーグを上手く肉に見立てるための工夫として評価するべきだろう。

しかし……やはりというか、大豆の宿命というか、お腹への溜まり具合というか、腹持ちの良さというか、そういった部分はまだ本物の肉には一歩及ばない感じがした。大豆バーガーで肉に匹敵する食べ応えを演出するには、やはり倍くらい量を用意しなければ難しい気がする。

まあ間違いなくヘルシーだと思うし、味だけならほぼ普通のハンバーガー並みに肉っぽい。もしあなたがダイエット中などで仕方なく肉を我慢する日々を送っているなら、頼もしい味方となることだろう。ただし、大豆が完全な肉のかわりとして君臨できる日は、もう少し先になりそうだ。

参照元:ドトール
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.