台風が接近しているからか、全国的にどうも天気が優れない。急な雨が降るかもしれないので外に出る際は注意が必要だ。ところで皆さんは、ニンニクの雨に降られたことがあるだろうか? 私(あひるねこ)はある。というか、ついさっき浴びてきた。

「伝説のすた丼屋」が先週発売した名前からして強烈な新メニュー『ごってり “肉汁油” すた丼(税込850円)』。ハッキリ言ってコイツはニンニクの雨である。いや、スコールと言った方がいいかもしれない。理由は後述するが、もはやジャンクを通り越してデストロイヤーの領域に突入してしまっているので覚悟すべし。

・すた丼の新作

最近では「すき家」の『トリプルニンニクMIX牛丼』など、ニンニクを前面に打ち出したメニュー自体は特に珍しくもないが、さすがに「すた丼」はニンニク量の格が違うということを今回の『ごってり “肉汁油” すた丼』を食べて思い知らされた。



・ニンニク魔人

何がヤバイってこの新メニュー、ニンニクが通常の「すた丼」の約8倍かつ、油も約1.5倍なのだ。そう、ドラゴンボール並みのインフレである。かつて世間を騒がせた『超ニンニクすた丼』でさえ5倍のニンニク量だったことを考えると、これがいかに常軌を逸しているかが分かる。


さっそく注文してみると……


あれ? なんだか思ったよりも普通のボリュームだ。期待ハズレか? などと油断することなかれ。丼の上をよ~く見てほしい。細かく刻まれたような、大量の白い固形物がのっているじゃろ? それはすべて「砕きニンニク」じゃ。



・圧倒的濃度

そこへ豚脂(ラード)・約3mm角の超粗挽き豚バラなどを混ぜ合わせた「肉汁油」なるジャンクな代物を投入し、とどめにさらにニンニク醤油ダレを加えて炒めたものが『ごってり “肉汁油” すた丼』なんじゃ。書いているだけで胃がもたれてくるんじゃ。何ちゅうモンを作ってくれたんじゃ。



中でも「砕きニンニク」の威力が特にエグイ。一発一発の重みはそこまでないものの、丼内のあらゆる場所に存在するため、なんというか逃げ場がないのだ。常にコーナーに追い詰められているような感覚である。それはさながらニンニクの暴風雨。傘をさしたところで、横殴りのニンニクストームによって身体じゅうがニンニクまみれに。



・これぞ男メシ

そしてまた味付けが濃いのなんの。先ほどからご飯が進んで進んで仕方がないではないか。このパンチの効き方は、我々が知る「すた丼」を遥かに上回っていると思ってまず間違いない。ここで満を持しての生卵を投入し、全体をマイルドにする作戦に出た私だったが……



残念ながらその程度の卵量では、大海にペンキを1滴たらすようなもの。「今、何かしたか?」てなもんである。ニンニクと油による鬼神の如き侵攻を食い止めるには、養鶏場からニワトリを1羽まるごと引っ張ってくる必要があるだろう。産んだら即のせないともう間に合わねぇ。



食後、私はマスクをつけていてよかったと心から思った。おそらく今の私は鼻息から毛穴までニンニク。小池都知事よ、今すぐ東京都民に『ごってり “肉汁油” すた丼』の摂取を義務付けるんだ。そしたらたぶん誰も家から出られなくなるぞ。もっとも手っ取り早い強制ステイホームの完成である。

・破壊王

「すた丼」は自らこの新メニューを禁断のジャンク丼と形容しているが、個人的には狂気のデストロイヤー丼くらい言ってしまっても差し支えないと考える。見た目以上にパンチの効いた一杯だ。ニンニクの雨を全身に浴びたいという生粋の変態たちは、ぜひ全裸になってお店に駆け付けてほしい。

参考リンク:伝説のすた丼屋
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.