突然だが、あなたは『オーケーストア』をご存知だろうか? どこで買っても品質の変わらない有名メーカーの商品を「どこよりも安く売る」ことに全力をあげているディスカウントスーパーである。その価格は60%オフくらいザラ。店内には「万一、他店より高いものがございましたらお知らせください。値下げします」とも掲げられている。
しかし、お得なのは有名メーカーの商品だけではない。オーケーストアで作られているカツサンドが税抜き370円という値段に比べてかなり豪華なのである。
・いつもは買わないけれど
そんなカツサンドと出会ったのは、オーケー橋場店の惣菜パンのコーナーだ。生活用品や生鮮食品だけでなく、お惣菜も充実しているオーケーストア。行く度についついウィンドウショッピングしてしまうのがこのコーナーである。
とは言え、家まで少し距離があるため、私(中澤)はいつも出来合いの食べ物は買わない。買わないんだけども……
このカツサンドだけは買っちゃった。
・肉の引力
ケース越しですら伝わってくる肉の迫力。「厚切りロースカツサンド」という名に恥じぬ分厚さではないか。しかも、税抜き370円! 三元豚とな!? この値段にしてこの肉の引力はどうだ?
そっとフタを開けるとさらに迫力を増す肉。もはや、肉が挟まれてやっているという感じである。片手に少し余るくらいのパンから、はみ出さんばかりのサイズは間違いなくメインディッシュ級のとんかつ力(りょく)!!
・弾ける肉
おまけにパンととんかつの間からは誘っているかのようにじゅんわりとソースがにじみ出す。覗き込めば覗き込むほどに永遠なるその隙間。吸い込まれそうなソースの闇。カツサンド先輩は相変わらずソースをにじませ続ける。やれやれ、私はかぶりついた。
柔らかいパンと共に軽いサクッとした食感。そして、豚肉が「ブリンッ!」と弾けた。食べている。今……私は肉を食べているぞ! 噛めば噛むほどに豚の旨みが口の中に広がっていく。
しかし、何だろう? この鮮烈な味は。豚の旨み、ソースの甘み以外に、まろやかかつピリッとした味が舌先を刺激してアクセントを加える。そこで、2個目のカツサンドを開いて中身を確認してみたところ……
パンにごく微量だが白いクリーム状のものが塗られていることに気づいた。味からしてこれは辛子マヨネーズかと思うが、肉の味を損なわず鮮烈なアクセントをつけることに成功している。
当初は完全に肉目的で買った私だったが、このカツサンドはとんかつがボリューミーなだけではない。むしろ、素材の味を生かすバランスの良さが天晴だ。いずれにしても370円は安い。メーカー商品の安さだけではなく、店舗の惣菜パンなども高コスパなオーケーストア。これからもその企業努力を応援している。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.