
新型コロナウィルスの影響で冷え込んだ国内観光需要喚起を目的とした「GoToトラベルキャンペーン」が波紋を呼んでいる。東京を中心に感染者数が収まりを見せない中「時期尚早」「今までの我慢が無駄になりかねない」「何かあったら誰が責任を取るのか?」……などと、批判的な声が相次いでいるのだ。
東京で生活する私、P.K.サンジュンは率直に「それでもなかなか行く気になれないな~」というのが正直なところなのだが、逆に東京からの観光客を迎え入れる可能性がある地方の人はどう思っているのだろうか? 美濃焼で知られる、岐阜県多治見市で飲食店を経営する知人に話を聞いた。
・出かける気にならない理由
GoToトラベルキャンペーンが始まったとしても、私が遠出する気にならない理由はズバリ「出かけた先の人の迷惑になるんじゃないか?」これに尽きる。私が感染しておらず多少なりとも経済的な援助が出来るとしても「東京から来たってだけで不気味だろうな」と思うのだ。
本人だけならいざ知らず、その子供や周囲にいるかもしれない高齢者にまで迷惑をかける可能性がある以上「安いし行っちゃおうかな!」とはなかなか思えない。おそらく私と似たような心持の方は多いのではなかろうか?
・地方の人はどう思っているのか?
では逆に地方で「東京からの観光客を迎え言える側」はどう思っているのだろうか? やはり来てほしくないのか? それとも意外とOKなのか? 埼玉県熊谷市と並び日本一暑い街として知られ、美濃焼で著名な岐阜県多治見市で飲食店を経営する40代男性に話を聞いた。
──率直にお伺いします。GoToトラベルキャンペーンが始まり、東京からの観光客が多治見に訪れることは迷惑でしょうか?
「あくまで個人的な意見ですが、私はお越しいただいても迷惑ではありません。ただ、地元でそういう話題になると6割くらいの方は反対している印象です」
──なるほど。では東京からの観光客を受け入れる理由はなんでしょうか?
「それはお金ですよね。コロナ以来、経済的に本当に苦しいですから。私の店では売り上げが60%くらい落ちました」
──そうなんですね。それは観光客が減ったということなのでしょうか?
「いえ、下呂温泉がある岐阜県下呂市などと比較すると、多治見は元々そこまでの観光都市ではないんですね。近年力を入れてはいるんですが、そこまで観光で潤っている街ではありません。観光客も東京よりは断然、名古屋などからお見えになることが多いです」
──ふむふむ。
「売り上げが落ちたのは、地元の宴会などが全て無くなったからです。もちろん観光客はほぼゼロになりましたが、地元でもお金が回らなくなったことが最大の理由ですね」
・東京が動き出せば
──なるほど。では東京を含む観光客を受け入れ、経済が活性化すればいいな、という感じでしょうか?
「うーん、大きく言えばそうなりますね。元々、私の経営する店に東京からの観光客は滅多にいらっしゃらないんですが、東京は動けば日本全国が動き出し、名古屋や多治見の近隣都市も動き出すのではないかという期待はあります」
──なるほど。ちなみに多治見市で感染者は出ているのでしょうか?
「確か5~6人です。ただし、いずれも感染経路がわかっているので、あそこに行かなければ大丈夫という安心感はありますね」
──ただ、東京を含む観光客を受け入れる場合、感染経路が不明になるリスクがありませんか?
「そうですね、それはわかっています。おそらく反対している6割の方もそれが理由なんだと思います。ただ、そうも言っていられないくらい経済的なダメージは深刻です」
──うーむ、難しいですね。
「私は経営者としての立場で賛成ですが、こればかりは人それぞれ違うと思います。学生、家族がいる人、高齢者……立場によって意見が違って当然ではないでしょうか」
──おっしゃる通りだと思います。
「イヤでもしばらくの間はコロナと付き合っていかなければなりません。どこで境界線を引くかは非常に難しいんですが、このタイミングでキャンペーンが始まるのも悪くないのかなと思います。見切り発車であることは重々承知ですが」
まとめると「リスクはあるが、経済的な意味合いで賛成」ということになる。逆説的に言うと、リスクを取らざるを得ないほど地方経済のダメージは深刻、となるだろう。てっきり「来ないで欲しい」と言われるかと思っていたが、そうも言っていられない実情があるようだ。
無論、あくまで一個人の意見ではあるが「キャンペーンに総じて反対」ということではないことがわかっただけでも、個人的には感じるものがあった。2020年7月22日より開始されるGoToトラベルキャンペーン、あなたはどう思うだろうか?
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
P.K.サンジュン

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