ロケットニュース24

本物のデロリアンに乗ってみた!『バックトゥザフューチャー』ドクも愛するDMC12がタイムマシンじゃなくとも時を超える名車 / お台場「メガウェブ」

2020年6月26日

今夜の金曜ロードショーは『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』だ! バックトゥザフューチャーシリーズのフィナーレを飾る本作は、ドクの人間的な一面がより深く描かれた作品と言っても過言ではない。

そんなドクの愛車にして物語の鍵を握るタイムマシンのベースとなっているのが「デロリアンDMC12」。1981年から1年間だけ生産されたこの車は、当時の時点で世界に8500台あまりしか存在しなかった幻の車だ

もはや歴史的一品。簡単にお目にかかれるものではない。と思いきや、お台場に展示されていたので行ってみた。ほ、本物や!

・メガウェブ

デロリアンDMC12が展示されているのは、お台場ヴィーナスフォートにあるトヨタのショウケース「メガウェブ」。その中にあるヒストリーガレージは、トヨタだけでなく時代を彩った世界の名車が展示されているスペースだ。

もちろん、レプリカなどではなく全て本物。トヨタのスタッフさんによると、現役で走れるように日夜整備しているのだとか。年2~3回は試乗イベントも開かれているというのだから恐れ入る。

・名車たちの中心に

そんなヒストリーガレージの広場の中心に、デロリアンDMC12が展示されていた。ステンレススチールのボディーが独特のツヤを放っており、空に向かって手を伸ばすように開いたガルウィングは存在感抜群だ。

後ろに回ってみると、いきすぎた近未来的デザインがなんだかオモチャっぽいが、実際乗り込めるということを考えるとこれほどテンションが上がることもない。子供の頃に見た夢が目の前に出現したような感覚である

・大手からこの車を創るために独立

なお、この車を創ったジョン・ザッカリー・デロリアンは、シボレーなどで知られる自動車メーカー「ゼネラルモーターズ」のシボレー部門トップや副社長を務めた人物。1973年にゼネラルモーターズを辞めた後、自身の理想とする車を創るためにデロリアン・モーター・カンパニーを設立してDMC12を生み出した。

つまり、この車にはジョン・ザッカリー・デロリアンの夢も詰まっていると言えるだろう。まさに夢の塊。生産終了から約40年経った今も愛されているのはバックトゥザフューチャーシリーズに採用されたことも大きいだろうが、それだけこの車に夢があったという点を忘れてはならない

・乗ってみた

普段は車の周りに柵が設けられている本展示。しかし、今回は、トヨタのスタッフさんから特別に車に乗り込む許可をいただけたため、運転席のシートに座ってみた。車内は運転席と助手席の2席のみ。バリバリのシャコタンなので、しゃがむようにして入ると革のシートの座り心地は固い

当然ながら、バックトゥザフューチャーのようなタイム回路はついていないが、運転席と助手席の間にラジオと空調のボタンが配置されており、そのボタンのデザインが昔オカンが所持していたミニカに似ている。外観の近未来的なデザインとのギャップに81年を感じた

・タイムマシンじゃなくとも時を超える

なんとなく当時の雰囲気や空気、込められた夢が伝わってくるデロリアンDMC12。タイムマシンじゃなくとも時間を超える名車であることは間違いない。

なお、本ショールームの人気は、デロリアンDMC12と2000GTが二分しているのだとか。そのため、デロリアンは試乗イベントに登場することも多いという。現在は新型コロナの影響で試乗イベントの予定も立っていないということなので、乗ってみたい方はメガウェブのイベントをチェックしておこう。

・今回紹介した店舗の情報

店名 メガウェブ トヨタシティショウケース
住所 東京都江東区青海1丁目3−12
営業時間 ヒストリーガレージ11:00~19:00(営業時間短縮中)

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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▼動画はこちら

▼デロリアン画像22連発

▼乗り込む時ちょいしんどいくらい車高が低い

▼特別にエンジン部を見せてもらった

▼ナナメ後ろ45度から見た時が一番おもちゃに見える

▼もちろんキャデラックやシボレーなども

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