2020年6月6日、東京メトロ日比谷線に「虎ノ門ヒルズ駅」が開業した。
なんでも日比谷線では実に56年ぶりの新駅とのこと。私(耕平)も、よく仕事で虎ノ門ヒルズに通っていたことがあったから、このニュースには個人的に関心が強かった。
そこで開業日当日に、実際に訪問してきたので、私独自の視点から率直な感想をお伝えしていきたいと思う。
・駅はぶっちゃけ超普通
直近で話題となった新駅といえば「高輪ゲートウェイ駅」が記憶に新しい。そして、以前の記事でお伝えしているように、最先端技術の実証実験の場として、話題をかっさらっている。
新駅というワードを聞くだけで、どうしてもこのイメージが頭から離れなかった私は、期待を胸に、いつも通勤で利用している東京メトロ東西線の茅場町駅から日比谷線に乗り換え、電車に揺られること7駅。その新駅は姿を現した。
さっそく駅内を見渡したところ、多くの鉄道ファンがカメラ片手に訪れており、話題性の高さがうかがえた。そしてホーム内を見渡してみると……
他の日比谷線の駅と特に変わらなく、これといって特筆すべき点はなかった。
次にトイレ。「高輪ゲートウェイ駅」でも、デザイナーズホテル風のレイアウトで、トイレとは思えないといった意見が多くあった。それゆえトイレは注目される要因の一つだと考えていたので、入ってみると……
……うん。綺麗だが、特に何の変哲もないトイレだ。
そして改札口はと言うと……
……普通すぎる。すべてが普通すぎて、新駅の良さを伝えようとするモチベーションがダダ下がりしてきた。
ちなみに地上に出るにはエレベータはあるが、エスカレーターは設置されていないため、少し長めの階段を登らなくてはならない。
と言うわけで、駅の設備としては特に目新しいものもなく、「高輪ゲートウェイ駅」と比較すると、どうしても見劣りする感は否めないと言うのが、実際に足を運んでみての率直な感想だ。
しかし、この「虎ノ門ヒルズ駅」は開業はしたものの、現在も駅内の工事が進められているため、まだまだ、この新駅の全貌を見るのは先になるだろう。
・「お前がヒルズを名乗るな」と思ってた
話は変わって、虎ノ門ヒルズは2014年6月に開業しているが、そもそも「六本木ヒルズ」や「表参道ヒルズ」に比べて、足を運ぶ人は少ないと私(耕平)は考えていた。
と言うのも、この虎ノ門ヒルズはどちらかといえば企業が入るオフィスタワーの要素が強い。ビル内は「六本木ヒルズ」などと比べても入っているお店が少なく、しかもそのほとんどが飲食店だ。
要するに「観光客向け」では無く、存在感も薄いと言うこともあり、総合的にかなり中途半端な印象が拭えず、仕事で訪問するたびに「お前がヒルズを名乗るな」と思っていた時期があった。
ところが久々に訪問してみると……私が知っていた虎ノ門ヒルズから信じられないくらいの進化を遂げていた!
「な、なに〜ビジネスタワーだと!!」
知らなかった……。聞けば、どうやら今年の4月に完成したと言う。私が最後に虎ノ門ヒルズを仕事で訪問したのは3月中旬だったので、この存在自体、今回の取材で初めてわかった次第だ。
いつも虎ノ門ヒルズに向かう際に、「何か工事やっているな……」くらいにしか思わなかったが、到着すると見慣れていた光景とは別に、今までは無かったビジネスタワーとの連絡通路ができていた。
ちなみにビジネスタワーと言うだけあって、オフィスビルのイメージが強いが、商業施設もあり、まだ一部しか稼働していないが、59店舗のショップや飲食店が入るらしい。
正式な開業は公式ホームページによると6月11日とのことなので、これは楽しみである。
・ポテンシャルは激高!
今まで虎ノ門ヒルズへ行くには、虎ノ門駅で下車して、狭い階段を上がって地上に出て、一番近い出口からでも徒歩5分かかっていた。
それが今回の開業で、虎ノ門駅と虎ノ門ヒルズ駅が地下通路で直結したことで、豪雨の日でも濡れることなく到着することが可能となった。
そして現在、虎ノ門エリアは大幅な再開発が進んでいて、あちらこちらで大規模な工事が行われている。
今まで私個人が虎ノ門に抱いていた印象は、六本木ほどの派手さもなく、新橋みたいな「サラリーマンの聖地」みたいなものもないので、どっちつかずの中途半端な街と言うものだった。しかしこのまま開発が進んだら、おそらく日本を代表する最先端の観光エリアになってくるだろう。
その過程を見守るために、まずは一度この新駅を訪れてみることをオススメするぞ!
参照元:虎ノ門ヒルズホームページ
Report:耕平
Photo:RocketNews24.
▼出口は現在2つ。こちらはA1出口
▼中に入る階段を降りて改札口に
▼改札を抜けてホームへ
▼この2つのビルに加えて、もう2つのビルの建設が予定されているらしい
▼ビジネスタワーはぜひ開業後に行ってみたい!