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【無料】5月25日から舞台『刀剣乱舞』シリーズが7夜連続で配信 → 初めての2.5次元作品にオススメしたい3つの理由

2020年5月25日

アニメや漫画・ゲームなどの2次元作品を原作とし、舞台・ミュージカル化した「2.5次元」作品。すでに夢中になっている方も多いだろうが、興味はあってもチケットがなかなか当たらない、Blu-rayなどが高くて気軽に見られない、という方もいれば、中には「イケメンや美女がコスプレして騒いでいるだけ」といった先入観で触れずにきた方もいるかもしれない。

そんな方たちも含め、「2.5次元」作品に初めて触れる方にオススメしたい作品がある。2020年5月25日(月)から7夜連続で無料配信される、舞台『刀剣乱舞』シリーズだ。「単にお前が好きなだけだろ」とツッコまれそうだが、「2.5次元」にも原案であるゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」にも一切触れたことがない人へおすすめしたい、3つの理由があるのだ。

・演技も殺陣もアクションも

2020年5月25日(月)から5月31日(日)までの期間中、舞台「刀剣乱舞」シリーズのうち7作品が毎晩20時よりライブ形式で無料配信される。視聴にはDMMの会員登録(無料)が必要だが、手持ちのスマホやパソコンから、無料で2.5次元作品を楽しめるのは嬉しい。

しかし、冒頭で述べたように舞台『刀剣乱舞』シリーズを初めて触れる2.5次元作品としてオススメしたい理由は「今回無料配信されるから」というだけではない。以下より、舞台『刀剣乱舞』を初めての2.5次元にオススメする3つの理由をご説明したい。


・その1:「原案であるゲームを未プレイでも一切問題ない」

2.5次元作品には「原作のストーリーを一部だけ舞台化した作品」や原案のサイドストーリーを描いた作品が多く、中には「原作のストーリーを上演時間に合わせて無理にまとめた作品」もある。正直に言ってしまうと、原作や原案に触れていない人にはストーリーが分かりにくい作品もあるのだ。

その点、舞台『刀剣乱舞』にはその心配がない。なぜなら、原案であるゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」は一部のゲーム内イベントを除くと、現時点ではほぼ「ストーリーがない(開示されていない)」のだ。そのため、本シリーズは見る人全てが初めてそのストーリーに触れることを想定して作られている。「2.5次元」に初めて触れる方へ本シリーズを気軽にオススメしたいのは、この点からだ。

たとえ「刀剣乱舞-ONLINE-」のプレイヤーであったとしても、ゲームから得られる確かな情報は「日本刀の付喪神(つくもがみ)に戦うための肉体を与え、時空を超えて日本の歴史を改変しようとする敵と戦わせる」という舞台背景、戦場の地名と時代、肉体を得た神様──刀剣男士たちのプロフィールとごくわずかな台詞しかない。

「メインの登場人物(刀剣男士)たちは元・日本刀」「刀剣男士も敵もタイムリープ出来る」「刀剣男士は日本の正しい歴史を守るために戦っている」ことを覚えておくとストーリーが飲み込みやすいかもしれないが、キャラクターの名前や関係性などとともに舞台上できちんと明示されるため、1ミリも「刀剣乱舞」を知らない状態で見始めても問題はないだろう。


・その2:「事前知識が必要ない」

舞台『刀剣乱舞』におけるストーリーの主軸は、基本的に「日本の正しい歴史を守るための戦い」だ。しかし「日本史を知らないと楽しめないのでは……」と身構える必要は一切ない。なぜなら、歴史をなぞる時代劇ではなく、あくまで「if」の歴史も描くタイムリープものだからだ。

ストーリーの主軸として描かれるのは、メインの登場人物である刀剣男士たちがタイムリープし、「日本の正しい歴史」を守る姿だ。そのため、守るべき「日本の正しい歴史」と「何がどう改変されようとしているのか」は、双方しっかりと描写される。

本シリーズで描かれる「日本の正しい歴史」に関わる重要人物として織田信長や伊達政宗などが取り上げられるが、彼らが何をした人物かを知らずとも丁寧なシナリオ・巧みな演技で説明されるため、日本史に詳しくなくても問題ないだろう。中学のテストで「天下統一した人物(正解:豊臣秀吉)」として「徳臣信秀」と珍解答した私が楽しめたのだから、安心していただきたい。


・その3:殺陣(アクション)の見応えが半端ない

丁寧に描かれるストーリーが人気の舞台『刀剣乱舞』シリーズだが、実はストーリーを彩る「殺陣(たて)」の迫力が半端ないことでもお馴染みなのだ。2.5次元で活躍する俳優さんの中でも身体能力の高い方が揃っているだけでなく、対峙する斬られ役となる俳優さんたちのレベルも高い本シリーズの殺陣は、アクション映画などが好きな方でも楽しめるだろう。

「2.5次元なんてイケメンや美女がコスプレしてるだけ」だなんて言う方もいるが、そんな方にはぜひ一度、本シリーズの殺陣を見てほしい。中でも、2.5次元の代表格とも言える俳優・鈴木拡樹さんが演じる「三日月宗近」の殺陣は必見だ。その迫力には、思わず鳥肌が立ってしまうほど。こればかりは私が語るよりも、見ていただいた方が早いだろう。


・無料配信スケジュール

2016年の上演以降、舞台『刀剣乱舞』シリーズが無料配信されたことなど今まであったのだろうか? 少なくとも私は聞いたことがない(あったらごめんなさい!)。なにせ、dアニメなどのサブスクリプションサービスで配信されることすら滅多にないのだから。

この貴重な機会にぜひ「2.5次元」への入り口として、舞台『刀剣乱舞』の世界に触れてみてはいかがだろうか。詳しい配信スケジュールは以下の通り、詳しい視聴方法などは公式ページをチェックしてみてほしい。

・5月25日(月)20:00〜 舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺(初演)
・5月26日(火)20:00~ 舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺(再演)
・5月27日(水)20:00~ 舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜
・5月28日(木)20:00~ 舞台『刀剣乱舞』外伝 此の夜らの小田原
・5月29日(金)20:00~ 舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語り
・5月30日(土)20:00~ 舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰 大千秋楽ver.
・5月31日(日)20:00~ 舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ 大千秋楽ver.

なお、どこから見始めても楽しめるとは思うが、25日から公演順に配信されるため、1作目から順番に見ることをオススメしたい。また、25日と26日には同じ演目の初演・再演が配信されるが、初演と再演とで一部キャスト変更がある他、少しずつ内容も異なっており、後の伏線にもなってくるため、もし舞台『刀剣乱舞』の世界を存分に楽しみたいと思われた場合は、どちらも見るのがオススメだ。

原案であるゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」のプレイヤーとしてはこれを機に、「2.5次元」だけでなく「刀剣乱舞」自体に興味を持つ人も増え、ゲーム人口が増えると良いな、などとも願っている。

参照元:舞台『刀剣乱舞』一挙無料配信ページ「刀剣乱舞-ONLINE-」
執筆:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

▼時代劇やアクション映画が大好きな筆者は、舞台『刀剣乱舞』の殺陣も大好きです。

▼無料配信が発表されたときからワクワクしていました。お祭りみたいな感覚。

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