99円が最安だと思っていた。何の話かと言うと缶詰の話である。以前の記事で税抜き99円のサバ味噌煮缶詰というものをご紹介した。その価格にも度肝を抜かれたものだが、本日まいばすけっとで見つけてしまったのである。税抜き98円を!
その缶詰とはトップバリュの「ライトツナフレーク」!! まいばすけっとの缶詰棚の中でも98円はこの種類だけだ。これは味を確かめてみなければなるまい……。
・激安ツナ缶は地雷地帯
というのも、私(中澤)は激安ツナ缶で一度痛い目を見ている。あれは1日を生きることで精いっぱいだった無職時代。私は、はごろもフーズの「シーチキンフレークL」が大好きなのだが、当時それすら買う余裕がなかった。
しかし、シーチキンを食べたい。そこで隣にあった激安のツナ缶を買った。「まあツナだし近い味がするだろう」と。
ところが、これがパサパサで激マズ。そのマズさは飲み込むのに苦労するレベルで、泣きながらなんとか食べきったことを覚えている。激安ツナ缶には地雷が潜んでいるのだ。
・トップバリュ「ライトツナフレーク」はどうなのか
というわけで、トップバリュの「ライトツナフレーク」も食べるまでは決して気を抜けない。98円以下の味がする可能性が高いからだ。
さっそく購入してみると、内容量は70グラムと「シーチキンフレークL」と同じ量。ますます怪しい。これは裏に何かある匂いがする。ひと口食べてみたところ……
嘘だ! こんなの嘘に決まってる……
「シーチキンフレークL」と同じくらいウマイなんて!
喉をなめらかに流れていくツナに一瞬何が起こったのか分からなかった。だって98円だぜ? 強いて言うなら、身は少し細かく「シーチキンマイルド」に近いが、味に至っては文句なしである。なんならマズかった時のためにペペロンチーノにして誤魔化す準備まで整えたというのに……。
でも、せっかくだからペペロンチーノにしてみたところ……
当然のように激ウマ!
ツナが唐辛子とニンニクの旨みを吸ってパスタに絡む。身が細かいことで逆に非常にパスタと絡みやすいため相性抜群と言えるだろう。マグロと唐辛子とニンニク、全ての旨みが一体化している。
・王殺しの物語
とても税抜き98円とは思えない。これは革命だ。少なくとも私の中では。ついに絶対王者シーチキンが王座を追われる時が来た。王殺しの缶詰である。
缶詰はただの保存食ではない。そこにはそれぞれの物語が詰まっている。今回もそんな物語を知ることができた。98円はガチで安かったと言えるだろう。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼卵黄を乗せてもウマイぞ!