いやぁ凄かったですねえ、先週の高松宮記念。ゴール前で4頭が並ぶ大激戦に、1位入線馬が降着する波乱も。たとえ無観客でもG1はやっぱりG1なんだなと感じさせられる凄まじいレースでした。
馬券的には伏兵モズスーパーフレアの逃げ切り、なかなか難しかったのではないでしょうか。今週末開催の大阪杯は少頭数となり、手堅く稼ぐチャンス到来。来週から始まるクラシックの軍資金を今のうちに稼いでおきましょう……。
・G1昇格後の傾向は
日曜阪神のメインは芝2000mで行われる大阪杯。2017年よりG1に昇格し、春シーズンにおける古馬中距離路線の頂上決戦と位置づけられるレースである。
今年は12頭立てと少なめの頭数。いちおうG1馬は5頭いるものの、直近1年以内にG1を勝った馬は⑤ラッキーライラックと⑫クロノジェネシスの牝馬2頭のみ。最強馬決定は宝塚記念まで持ち越しか、といった印象を受けるメンバーだ。
G1昇格前後で展開的な傾向が少し変わっているので、まずはそこから注目していきたい。G2時代には最後方からの追込も頻繁に決まる印象だったが、昇格後の近3年は先行馬中心の決着となっている。
さらに詳しく近3年の内容を見てみると、上がり最速の馬が微妙に差し遅れていることに気付く。2017年はアンビシャスが13番手で直線に進入して5着。2018年はペルシアンナイトが9番手から2着、同じタイムのヤマカツエースも14番手から4着。2019年はマカヒキが11番手から4着。
つまり直線でブッ放すタイプの馬は、たとえ弾けたとしても「ちょっぴり届かない」ということだ。したがって馬券の中心は先行馬でいいだろう。
一方でG2時代から変わらないのは、ディープインパクト産駒が強いこと。2014~2016年にかけて3連勝し、昨年もアルアインが勝利。2017年に勝利したキタサンブラックはブラックタイド(ディープの全兄)産駒であることを考えると、この血統の信頼度はかなり高い。
・適性ドンピシャ、ダノンキングリー
上記の傾向と近走の成績を加味して、ずばり本命は⑧ダノンキングリー。先行馬&ディープ産駒という好走パターンに合致するうえ、父ディープ・母父Storm Catという配合は2014年覇者のキズナ、2015年覇者のラキシスと同じ。
唯一の輸送競馬となった昨年のマイルCSで負けていることは不安要素だが、他には疑う余地はない。G1候補と言われながら惜敗が続き、明け4歳の大阪杯で初タイトルという構図は2018年覇者のスワーヴリチャードとも少し被る。人気は背負うだろうが、この馬を軸にしたい。
穴で怖いのは①ロードマイウェイか。先に述べた好走パターンにこそ当てはまらないが、今回メンバー中で阪神芝2000mで1着の経験があるのは実はこの馬だけ。鞍上(武騎手)も含めて不気味な存在。ヒモに抑えておきたい1頭だ。
馬券は馬単で勝負。⑧ダノンキングリーを軸(1着固定)にして、相手は①⑤⑨⑩⑫。
不要不急の外出自粛が求められる情勢のなか、家で楽しめる娯楽は貴重。これまで競馬を観たことがないという方は、この機会にレースを楽しんでみてはいかがだろうか。無観客での開催とはなるがテレビ中継はあるので、その楽しさに触れてみてほしい。今がチャンス!