この記事を執筆している今、私の頭の中ではT-BOLANの『すれ違いの純情』が流れている。♪すれちが〜いの〜純情〜好ぅきだからぁ〜ウソつぅい〜たぁ♪ ……って曲をご存じだろうか?
30代・40代なら知っている人が多いかと思うが、記事の本旨から外れるので置いておこう。私が紹介したいのは、そんなことではない。歌の件ではなく、辛い現実を伝えなくてはいけない。知るのも辛いが伝えるのも辛い。あまりに辛すぎて、歌でも歌わないとやってられないのだ。
最初に言っておきたいことがある。以下は完全なる男性目線で書いているため、女性からすると、記事内に「は?」となる部分がいくつかあるかもしれない。ただ、「建前を振りかざしたところで何の解決にもならない」という気持ちから、「分かり合うために本音を述べている」ことをご理解いただければ幸いだ。
・認識のズレが顕著に出た調査
では本題へいこう。私が辛い気持ちになった きっかけは、家事・育児にまつわる調査結果。「ていねい通販」が、全国の20〜30代の共働き夫婦500名を対象に『共働き夫婦の家事と育児に関する調査』を実施したところ、致命的な認識のズレがあることが明らかになったという。
なんでも、約7割の男性が「パートナーと家事・育児を分担できている」と回答しているにもかかわらず、約9割の女性が「家事・育児の負担はパートナーよりも自分の方が大きい」と感じているそうだ。
──この結果を知ったとき、私はまさに「妻と家事を分担できている」と考えていたので、嫌な予感しかなかった。個人的な話になって恐縮だが、私の家庭は共働き。子供がいないので育児に追われることはないものの、どちらも働きながら家事をしている。
参考のために、毎日のルーティーンをほんの少しだけ紹介しよう。明確にルールを決めているわけではないけれども、食事を作るのはほぼ妻で、あと片付けは大体私。洗濯などは休みの方がやるって感じだ(妻とはオフの日が異なるので)。
だから、うちの家庭は家事の分担が出来ているのではないか? たしかに、仕事上の拘束時間は私の方が長いこともあって、全体的に見れば妻が多くを負担してくれている。
とはいえ!
私だって家事総量の4割くらいはこなしていると思うのだが……妻の意見はどうなのだろう?
・実際に聞いてみた
と思ったので、実際に聞いてみた。すると……
双方の認識にズレがあることが明らかになった。まぁそれは私の問題なので置いておくとして、ここで「それか!」となったのは「名前のついてない家事」の存在だ。
すごくざっくり言うと、日ごろのルーティーン的な家事をこなすだけでは十分ではないということ……らしい。男性のみなさんは覚えておいて損はないかと思う。
・話合いが重要
私の話はこのくらいにして、調査の方に戻りたい。この結果から、どっちが悪いなんて結論を出そうとするのは不毛以外の何物でもないだろう。そもそも家事の問題は夫婦によってケースバイケースで、ひとくくりに出来るわけがない。
だから、よくある記事のように「家事をしない男が悪いんだ」と声高に叫ぶつもりもなければ、逆に「女性が文句を言いすぎる」と主張するつもりもない。ただ言いたいのは、多くの共働き夫婦の間で家事の認識に大きなズレがあるのは事実だってことである。
7割の男性がOKだと思っているのに、9割の女性が「こっちの負担が大きい」となっているのは異常事態と言っていいのではないか。そして、そのズレを修正するためには話合うしかない。お互いに意見をぶつけ合う以外に、解決方法はないのだから。
なので、ちょっとでもイヤな予感がしたら1度自分のパートナーに聞いてみるのがいいかもしれない。聞きにくかったら、「こんな調査結果あったらしいよ」ってことをきっかけにするのもいいだろう。
ちなみに、『すれ違いの純情』の歌詞のラストは「アイツはもういない」である。
参考リンク:ていねい通販
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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