インスタント麺のファイナルアンサー・チキンラーメン。安いし手軽なのに、安定の味はたまに無性に食べたくなる。いくら本格派のインスタント麺にハマっていようと、どうしてもチキンラーメンの日を挟んでしまうインスタント者は多いのではないだろうか。

つまるところ、人は皆チキンラーメンに回帰する。だが、チキラーを食べていて私(中澤)は思うことがあるのだ。「なんかひと味足りない気がする」と。確かにウマイんだけど決定的な何かが足りない気がする。深みがないと言いますか。その答えがついに判明したかもしれない。

・リクエストが届いた

私がそう思ったのはある日のこと。問い合わせフォームから私宛に下記のようなリクエストが届いた。

「ペペロンシリーズが美味しそうだったので試してみたらハマってしまい、今ではニンニクを常備するまでになってしまいました。

それで、私も色々と試してみたのですが、日清のチキンラーメンがかなりイケていたので是非扱っていただきたいと思います。作り方はいつもの通りで、塩気が多いのでスープは少なめのほうがよいと思います」

──ありがとうございます。実際試していただけるというのはレシピ記事の誉れだと思います。というわけで、チキンラーメンをペペってみよう!

・ペペロンチキラーのレシピ

【材料】
チキンラーメン:1個
コショウ:小さじ1杯
こんぶだし:小さじ1杯
輪切り唐辛子:ひとつまみ
オリーブオイル:適量
ニンニク:ひと欠片


【つくりかた】
1. チキンラーメンを作る


2. 麺とスープを分ける


3. フライパンにオリーブオイルを敷きニンニクを炒める


4. スープをオタマ1杯分投入し、唐辛子、コショウ、こんぶだしを投入


5. 麺を絡ませながら少し炒める


6. 完成!

──ニンニクの香ばしい匂いに包まれたチキラー。いつもながらめちゃくちゃウマそうな香りだ。そもそも、これまでペペってマズくなったものなんてない。打率10割で全部ホームランなのである。ファミスタでもありえない最強の助っ人外国人と言えるだろう。

・もう勝ったようなもん

その上、今回の材料は俺たちのチキラー先輩だ。もう勝っただろこれ。試合始まる前にコールドゲームが決まっているようなもんである。


と思ってはいたのだが……


やっぱり想像を超えてきたァァァアアア

ひと口食べただけで分かる。「これは止まらないヤツだ」と。舌を刺激するようなピリッとした辛さと、ニンニクやオリーブオイルの豊潤な風味は完全にイタリアン。地中海が見えるッ! チキラーなのに……!!

だが、それでいて、チキラーの味も全く死んではいない。むしろ、溶け合うように融合しており、地中海の後に生き生きとしたチキラー味が舌を包むのだ。

・チキラーのポテンシャル

ホームランもホームラン。看板を突き破って場外ホームランになるレベルの当たりである。それどころか1回の表で100点取られたような気分だ。ピリ辛とニンニクのパンチだけではなく、オリーブオイルの風味で味に深みが増すため、ガチで止まらねェェェエエエ!

チキラーに足りないのはオリーブオイルだったんだ……。


約100円とは思えない味が楽しめるこのレシピ。スープは少ししか使わないため、残ったスープで、以前ご紹介したチキンラーメシを作ることも可能だ。合わせてチキラー定食の完成である。

2つとも深みのある味に変化するため、ジャンクな感じが苦手な人にもオススメ。チキラーを隅々まで味わいたい人はぜひ1度試してみてくれ!

Report:ペペロン星児
Photo:Rocketnews24.

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