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【検証】壁にくっつく!? 驚きのスマホケース『WAYLLY』がどれくらいくっつくのかコンクリートやコルクなどで確かめてみた

2020年1月15日

今や一億総カメラマン時代。カフェやホテルや観光地で、自撮りをしたいのにスマホを置く場所がない! という経験がないだろうか。安価でコンパクトな三脚もたくさんあるが、気軽に持ち運べるものはほとんど高さがない。

何かよい方法はないものか……と思っていたら、どこでも壁にくっついて、自撮りができるという便利なスマホケースがあるらしい。『WAYLLY』と言って、10代の若者を中心に話題になっていたようだけど、筆者はとうの昔に10代を終えているので知らなかった。

もし本当にどこにでもくっつくのであれば、立っていても座っていても視線の高さでスマホを固定することができるし、「ながら」で動画を流しておきたい時や、トイレでスマホを置く場所がない時など、ペタペタつけておける。これはめちゃくちゃ便利じゃない? と思ったので発売したばかりのポケモン柄(税込3300円)を購入してみた。余談だが、今年もポケモンはアツそうだ。


・さっそく装着してみよう

どこにでもくっつく秘密は「ナノサクション」という技術だという。目には見えないほど小さな(ナノレベルの)吸盤が無数に敷き詰められ、平らな面であればどこにでも吸着するらしい。見た感じはただの黒い平面のようだが……。

WAYLLYのもうひとつの特徴は着せ替え。「ドレッサー」と呼ばれるカード状の保護カバーが、いろ〜んな種類に交換できるのだ。ドレッサーだけを単品購入することも可能で、裏面は鏡になっている。カードタイプだけでなく、スマホリングがついているもの、手帳タイプのものなどバリエーションは豊富だ。筆者の購入したピカチュウも、甘過ぎないデザインで大変よい! 

本体の手触りはちょっと硬めのラバー。厚みが結構あり、衝撃保護機能も期待できる。フチがスマホよりも高くなっているために、落下しても画面が直接地面につかず、割れにくくなっているのだそうだ。スマホ本体がひとまわり大きくなるようなサイズ感なので、普段のポケットなどは少しきつくなるかもしれない。


・検証開始

どんなものにつくのか、実験してみる。ちなみに筆者はiPhone 7 Plusでそこそこ重く、カバー込みだと280グラムにもなった。

トップバッターは鏡。滑らかで凸凹がなく、いろいろなものが吸着しやすい素材の代表格だから、確実につくことが予想される。小さい頃にシールを貼りつけて遊んだ人も多いことだろう。

結果はこの通りで、ピタッと密着して微動だにしない。しばらく放置しても落下する気配はまったくなかった。それどころか、はがす時にメリメリメリッ! と音がして、鏡の方が割れるんじゃないかと思うほど密着し過ぎて焦った。結果としては鏡もWAYLLYも無事だったので検証を続けるが、鏡に貼るときはあまり強く押しつけない方がよい。


冷蔵庫、風呂場のタイル、家具、窓ガラスなどツルツルしている素材ならすべてクリア! はがれてくる心配もなさそう。


・難易度を上げていく

ここから難易度を上げていく。まずは室内の壁紙。壁紙ってパッとみは平面だが、細かい模様というか、凸凹がついているものが多い。セロハンテープなどは簡単にはがれてしまう。

しっかりついている!! 30分以上経っても余裕で固定されていた。これは家の中ならどこでも好きな高さで自撮りができることを意味している。すごい!


同じ窓ガラスでも、すりガラスはどうだ? ツルツルではなく凸凹しているぞ。

ついているー!


これならどうだ! ベランダの壁だ! めっちゃ凸凹しているので、もはや平面は半分しかない。

嘘だろ……ついている……。


コンクリートのようなザラザラしている壁は、短時間ならいいが、長くはもたなかった。ダンボールも時間とともにスマホの重みではがれてきて、約9分で落下。コルクになるとさすがにつかなかった。

一度貼ってみて、はがすときに抵抗を感じるものなら安心。すぐにペリッとはがれてしまうものは、自撮りをしている間に重みで落下のおそれがあるのでやめた方がいいと思う。 

公式サイトでは鏡に貼ってメイク動画の撮影や、天井に貼って面白動画の撮影、車のダッシュボードに貼ってカーナビとして使うなどの使用例を紹介していた。工夫次第ではいろいろと使えそう!


・注意点もある

黒いナノサクション部分、ベタベタとまではいかないが、ヒタッと肌にくっつくようなウェットな触感がする。そのため埃やゴミがすごくつきやすい。ドレッサーを装着していないとすぐに白っぽく空気中の埃が付着してしまうので、きれいに保つのが大変だった。

スタッフブログによると、埃を取る方法は水洗い、ウェットテッシュで拭く、セロハンテープを使うなど。普通に取ったり、息を吹きかけてもきれいにはならなかった。

それと、ドレッサーの裏面は鏡になっている。そしてナノサクションともっとも相性がよいのが鏡。ゆえにドレッサーと本体はかなり強力に密着してしまい、毎回はがすのが一苦労だった。簡単に脱落したり紛失することは決してないので、その点はメリットかもしれないが。


・まとめると……

取り扱いの難しさはあるものの、便利であることには間違いない。筆者はApple Watchを使っており、遠隔操作でiPhoneカメラのシャッターを押せることは以前に書いたが、この2つを組み合わせれば最強の自撮りツールだ。

カラーや柄はかなり豊富で、初音ミク、ラグビー日本代表、ディズニーなどとのコラボや、文字入りのオリジナルWAYLLYを作れるサービスもある。ちょっと高価だが、便利な上に着せ替えが楽しめ、話題になるのも納得の多機能スマホケースだった!


参考リンク:WAYLLY
Report :冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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