もうあかん! チキラー食べたい!! 今すぐ食べたいねん! 体中の全細胞が轟き叫んでる!! 俺にチキンラーメンを食わせろォォォオオオッ!!!!
そんな時あるよね。私(中澤)はこれを「チキラー発作」と呼んでいるのだが、今日も発作に見舞われたためチキンラーメンを食べた。うむ、最高。
ただ、いつもつゆは飲み切れない。しょっぱいのである。う~ん、捨てるのもなあ……。そこで残り汁で炊き込みご飯を作ってみることにした。
・チキラー好き者の悩み
この「チキラーのつゆ飲み干そうか捨てようか問題」は、私がずっと直面してきた悩みだ。ご飯にぶっかけていた時代もあったのだが、やっぱりそれだとしょっぱい。そこで今回は炊き込んでみることにしたわけ。名付けて「チキンラーメシ」である。
・完成までの工程
と言っても、私がやったことは、米とチキラーの残り汁を炊飯器にぶっこんでスイッチを押しただけ。調味料もなしだ。ちなみに、米1合炊くのに必要な水の量が大体200mlだから、1合ならチキンラーメン1杯分のつゆで十分足りる。
炊き始めて10分くらいで辺りに漂い出すチキラーの香り。蒸気化するためか、普通に作るより濃厚なチキラー臭がする。まるで、チキラーのサウナにでも入っているような気分だ。
こんなの試す人がいるとすれば相当のチキラー好き者だと思うが、念のため言っておくと、このチキラー臭が部屋に充満するため注意しよう。そんなこんなで放ったらかして30分後……
チキンラーメシが完成した。
炊飯器のフタを開けてみると、チキラー色に染め上げられた米。お焦げもできてるー\(^O^)/
と同時に、ムワッと一段と濃厚なチキラー臭……は特にしない。もはや部屋中がチキラーに支配されているため、米自体の匂いはよく分からないというのが本当のところだ。
・食べてみた
食べてみても、風味や味にチキラー感は感じられない。あのしょっぱくジャンクなチキラーのクセが全くなくなっているのである。匂いなどから、チキラーが前面に出た味を想定していただけに、ひと口目の印象が予想外すぎた。
しかし、だからと言って味がしないわけではない。むしろ、深みのある甘みと旨みが米にはしっかり染み込んでおり、食べるたびに上品さすら感じるのだ。チキンラーメンではないんだけど、この味はどこかで食べたことがある気がする。一体どこで……あっ!
鶏釜飯だ!!
以前スーパーで買った「鶏釜飯の素」で作った炊き込みご飯がこんな味だった気がする。しかも、『丸美屋』の安いヤツではなくちょっと高級なヤツ。
なんてこった……。チキンラーメンの残り汁を炊き込んだら高級鶏釜飯になってしまった……! 元々捨てるかどうか迷っていたようなものなので、これのためにかかったお金は限りなくゼロに近い。無から高級鶏釜飯を生み出すこのレシピは “現代の錬金術” と言っても……まあ、それは過言かな。
・TKGにしてみた
ところで、チキンラーメンと言えば卵である。そこで、試しにチキンラーメシをTKGにしてみたところ……
激・ウ・マ!
噛むたびにさく裂する鶏の味と黄身のまろやかさが、より深いハーモニーを口の中で奏でる。さながら鶏の一生を歌いあげるようなそのハーモニーは、『中華一番!』の鶏料理品評会だったらトーリターレンが叫び狂うレベル。と、鶏だあああああ! ホアアアアアア!!
ひよこちゃんでも烏骨鶏になれるこのレシピ。かかるお金はチキンラーメンの代金だけ。今回は90円ちょっとだった。炊飯器に入れてボタンを押すだけなので手間もかからない。チキンラーメンのつゆを捨てようか迷った時は1度試してみてくれ。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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