東京の中目黒に「waltz(ワルツ)」という名のカセットテープ専門店があるらしい。1年ほど前に飛行機の機内誌で同店の存在を知った記者は、いつか行ってみたいと思っていた。最近カセットテープが流行っているらしいし興味がある。実はプレイヤーも持っているのだ。
そしてついに……ついにチャンスが到来。憧れだったワルツに行って、山ほどあるミュージックテープの中から1本を選んで購入してきたぞ。とにかくスッゲー楽しかったから詳しくお伝えしたい。
・実家で見つけたカセットテープ
カセットプレイヤー(ショックウェーブ)をゲットしたのは約半年前。カセットテープ人気が再燃していると知った後、実家で荷物の整理をしていたら1本のカセットテープが出てきたのである。懐かしさを覚えるのと同時に、テープの中身が気になった。
テープにタイトルは書いてなかったが、当時はレンタルショップで借りたCDをコピーする使い方が主流。昭和のヒットソングが入っているだろうと予想した。しかし……プレイヤーから流れてきたのは、まさかの自分の声。マジかよ。死ぬほど気持ち悪ぃぃぃ。
・waltz
さて、前置きはこのくらいにして今回は “最初から音楽が収録されている” ミュージックテープを買うために「waltz」にやって来た。お店は中目黒駅から歩いて15分ほどの静かな住宅地にある。いざ入店してみると……
圧倒的。新品と中古のカセットテープがおよそ6000本。アナログレコードや古本もあって……当時のラジカセやウォークマンまで並んでいた。これはテンションが上がります。
店内中央のテーブルに平積みされた新譜・オススメテープには、それぞれ丁寧に作品説明が書いてあった。どこの国のアーティストで、どんな特徴なのか、といった情報だ。頭の中で勝手に音楽を想像しながら好みの1本を選んでみる。こーゆー選び方も楽しいな。
・1987年の作品を購入
悩みに悩んだ結果、東アフリカのソマリアで80年代に結成されたDur-Dur Bandの『volume5』なるテープを購入! ソマリアの伝統音楽をベースに、アメリカのファンクやディスコサウンドがブレンドされた超絶ファンクとのこと。よく分からないけど気分が上がりそうだぜ。
さっそく持ち帰って聞いてみると、白黒の時代のダンスミュージックが最高にイイ! プレイヤーによって音の違いがあるかもしれないが、ショックウェーブが放つダイナミックでチョイ粗めの響きとも見事にマッチしている。めっちゃアフリカだなぁ。
・一期一会の1本
山ほどある作品の中から選んだドゥル・ドゥル・バンドは、説明文を読んでイメージを膨らませてから購入したこともあり “思い出の1本” となった。定額制の音楽配信サービスも便利だが、カセットの不便さも楽しくて味わい深い。機会があれば、一期一会で次の1本を選んでみようと思う。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 waltz
住所 東京都目黒区中目黒4-15-5
時間 13:00~20:00
休日 月曜日
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼同店はグッチ(GUCCI)にインスピレーションを与えた「グッチ プレイス」としても有名
▼カセットテープに興味のある方はぜひ!