漫才の頂点を決める「M-1グランプリ2019」が放送されたことによって、2つの食べ物がにわかに注目を集めている。15代王者のコンビ「ミルクボーイ」が決勝で、食べ物をテーマにした漫才を披露したからだ。
ファーストラウンドではコーンフレーク(コーンフロスティ)をネタに、M-1史上最高の681点をたたき出し、ファイナルラウンドではモナカ(最中)をネタに優勝を決めた。彼らに散々いじられたコーンフレークとモナカ、この2つを合体させたらウマいんじゃないのか? たしかめてみた!
・いつか紹介したかったモナカ
この検証を行うに当たって、私(佐藤)はかねてから目をつけていた商品がある。それは京都に本社を置く和菓子老舗「仙太郎」のモナカだ。ここの『お好き召しませ ご存じ最中』は、自分で皮に餡子を盛るスタイルの商品だ。
いつかこのモナカを紹介したいと考えながら、その機会をずっと伺っていたところ、M-1でミルクボーイがモナカで王者の座を獲得した。やるなら今しかねえ! そう思い、今回の検証に至った次第である。
ちなみに餡子は缶に入っており、モナカとしてだけではなく、パンに塗ってあんバタートーストにしたり、夏ならかき氷にのせて氷金時にしたり、お湯を注いでぜんざいにしても良いそうだ。
・モナカにコーンフレーク
さて、さっそく1個モナカを作る。皮にたっぷりと餡子をのせれば、検証の準備完了だ。
次に虎のコーンフレーク(コーンフロスティ)を用意する。漫才では、「煩悩の塊」と揶揄されたコーンフレークが、果たして味のレベルアップに貢献できるのか?
餡子の上にフレークをパラパラと振りかけたら……。
コーンフレークモナカの完成だ!
これはぜひともモナカ家の家系図に加えて頂きたい。モナカとアイスの “あいのこ” が「モナ王」なら、モナカとコーンフレークの “あいのこ” がコレだ。
・牛乳以外の道
ネタで散々いじられたこの2つの食べ物。決してやさしい扱いを受けたとは言えないこの2つが、手を取り合って食品としての地位を向上してくれることを願う。さて、実際に食ってみたら、どんな味がするのだろうか? 早速頂きます!!
食べてみると、サクっとした皮の向こうにモッチリとしたつぶ餡の食感。さらにカリカリとしたコーンフレークの歯ごたえが続く。うん! これはウマい!! 牛乳に浸す以外に、良い食べ方が思い浮かばないコーンフレークが大活躍している。単調なモナカの味をより複雑なものにしてくれているではないか!
現段階ではあいにく「お菓子の家」の施工に関わることのないモナカも、この食べ方が浸透すれば、お菓子の家を形作るモノの1つに仲間入りできるかもしれない。コーンフレークとモナカは今後手を取り合って、お互いの地位向上を目指してもらいたいものだ。
参照元:仙太郎
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24