街中を流れる小さな川の土手。そう聞いて、皆さんはどんな光景をイメージするだろうか。犬の散歩をしている人がいたり、キャッチボールをしている子供がいたり。どちらかというと、のんびりした風景が頭に浮かぶよな。
しかし今回は、ちょっと他にはないエキサイティングな体験ができる「土手」を紹介したいと思う。ただの土手なのにタップリ楽しめる、最強の0円スポットを教えちゃうYO!
・小さな川の秘密
やって来たのは、大阪府豊中市を流れる千里川の土手である。決して大きな川ではなく、むしろ川原で遊ぶなら他にもっと良い場所がありそうな気もする。にもかかわらず、この川の土手が熱いスポットである理由とは……。
実は千里川には、大阪国際空港の脇を流れる箇所があるのだ。しかも流れているのは滑走路のすぐ隣。ここまで書くと、もうお気づきだろうか。
そう!
この場所は「超至近距離で飛行機ウォッチングできちゃう場所」なのだ!
・近すぎませんか
航空マニアや写真好きの人には知られた場所らしく、現地にはカメラを構えた人たちがぞろぞろ。
とはいえ、実際どれほど近いのか。飛行機だと音とか風も凄いだろうし……なんだかんだ言って、それほど至近距離じゃないのでは? あ、そんなこと言ってるうちに飛行機が来たみたいですよ。
え……。ちょ
近ぁぁぁぁぁ! 轟音と共に、ジェット機が頭上すれすれを通過していった。おぉぉぉ……。
とにかく近い。機体に施されているラッピングを視認できるほど近い。飛行機マニアでなくてもテンションが上がってしまうほど近い。これなら本格的なカメラを持参しなくても、スマホで充分に撮影を楽しめそうだ。こんな場所があるとは……。
ちなみに飛行機は飛ぶ方向が決まっているみたいで、この河川敷からだと着陸する飛行機を正面から見るかたちになる。
・決めろツーショット
この日の筆者は現代人のマストアイテム・自撮りスティックも持参。そりゃこんな場所に来たら、飛行機と記念撮影したいって思うでしょ?
しかし、いざチャレンジしてみると自撮りは想像以上の難易度!
なにせ飛行機が背後を通過するのに合わせて撮影するのが難しい。スマホ + 自撮りスティックだと、ボタンを押してからシャッターが切られるまでタイムラグがあったりするので……。
タイミングが遅いと飛行機が見切れていたり……。
逆に早すぎると、飛行機が豆粒のように小さかったり……。
飛行機が自分の頭に隠れて、ただ空を背景に笑顔をキメているだけの写真が撮れてしまったりもする。まあこのへんは各自工夫してベストショットを目指してくれ! 難しいだけに、色々考えながら挑戦するのが楽しいぞ。
・夜景も良きかな
こんな感じで、飛行機を眺めたり写真を撮ったりと色々エンジョイできる場所なのだ。しかし帰るのはまだ早いぞ。
この河川敷が本領を発揮するのは、実は夜。滑走路の誘導灯に光が入り、なんともロマンチック、いやロマンティックな光景になるのだ。
日中よりも夜の方が人は多く、カップルの姿もちらほら。確かにデートスポットとしても良いかも!
ただし夜は光が尾を引くので、飛行機がスカイフィッシュのように写ったりもするけどね……。
一人でふらり、友達とふらり、恋人とふらり。様々な楽しみ方ができる千里川の土手は、ある意味「最強の0円スポット」といえるのではないだろうか。
場所に関してはGoogle マップで「千里川河川敷」と検索すると、まさに今回紹介した飛行機の見える地点が表示されるぞ。ぜひ出かけてみてくれ!
参考リンク:豊中市「千里川土手へのアクセス」
Report:グレート室町
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Google Maps
▼いろんな飛行機が見られて楽しいよ
▼近い!