最近の児童誌の付録はおかしい! 明らかにおかしいと言わざるを得ない。たとえば、2019年9月号の『幼稚園』の付録はセブン銀行のATMだぞ。ペーパークラフトとはいえ、対象年齢4~6歳の雑誌の付録がなぜATMなんだ!? ところが! 最新号(2020年1月号)の同誌の付録はさらにすごいことになっていた!!
最新号の付録はなんと、あの牛丼の吉野家とコラボした「ぎゅうどんづくりゲーム」だった! 付録で牛丼? どういうことなんだ!? 実際に購入して作ってみたら、さらに訳がわからなくなってしまったッ! これどういう遊び?
・吉野家のスゴイ秘密が書いてある!
同誌を見ると、今号は巻頭カラーで吉野家を紹介している。子どもたちに向けて吉野家の魅力を全面的に伝えている。まあ、そういう企画なのだろう。そのなかで衝撃的な秘密がひとつ暴露されている。吉野家のタレの作り方は、現社長も知らないと書いてある。社内でたったの2人しか知らないそうだ。マジかよ! そんな大事な秘密を子どもに向けて伝えるってどういうことなんだよ!?
・作るのは結構大変
さて、詳しくは幼稚園1月号を見て確かめて欲しい。今回伝えるのは、付録の方だ。付録パーツを見てみると、そのほとんどが紙で出来ていることがわかる。
適当にバラして適当に組めば出来上がるだろう。そんな風にカンタンに考えたのが間違いだった。結構難しい……。そして手間がかかる……。児童誌と侮るなかれ、これはお父さんお母さんたち苦労するぞ。
格闘すること約30分。途中で投げ出してしまおうかと思ったが、それではどんなゲームかを確かめることができないので、何とか堪えて最後まで組み上げた。
・おたまだけ本気
完成してみると、思った以上に本格的だ。まるで子どもに吉牛の調理の仕組みを教えるかのような、丁寧なつくりをしている。
使用している写真がやたらウマそうで腹が減る。
牛丼づくりゲームと言いながら、みそ汁や生たまご、紅しょうがまで付いてる。オッサンの食い方まで子どもに教える気なのか……。
1番驚いたのは、おたまだ。おたまの皿だけプラスチック製。何のこだわりが働いて、おたまだけは紙じゃなくなったのか不明だ。
・実はタイムトライアルゲームだった
準備が出来たところで実際に遊んでみよう。これは牛丼の提供を競う、タイムトライアルゲームらしい。6枚の伝票カードがあり、注文の品が記されている。
それを裏返しにして1枚引き、できるだけ早く注文通りに準備できることを競う。
もしかして、ちょっとした職業訓練か?
・おままごとの域を超えている
とにかくやってみよう。編集部あひるねこに客役をやってもらい、1枚カードを選んでもらった。
「牛丼並盛1丁!」
まずはご飯を丼に盛り付ける。並盛サイズのご飯をしゃもじですくい入れる。
次になべから並盛肉をすくい上げてご飯の上へ。
妙にリアリティがあるのは気のせいではないはず……。
「並盛お待ち!」
紙であるがゆえ、立体感はないが、それでも結構ウマそう……。
あひるねこ「うめぇええええ!」
個人的な感想としては、「おままごと」の域を少し出ているような気がするのだが。リアリティを追求した結果、ここまで生々しい代物になってしまったのだろうか。もう少し可愛げがあって欲しかった……。そして吉牛が食いたくなったのは言うまでもない。
参照元:幼稚園
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼ショートコント「牛丼屋」