
そうか。もうあれから25年も経つのか……。本日2019年12月3日は、なんとプレイステーションが発売して25年目である。遠い目……。
今年37歳の私(中澤)は、プレステと共に青春を過ごしたと言っても過言ではない。なんと言ってもプレステが発売したのは私が小6の時だ。始まりから終わりまでスルメくらい味わい尽くした初代PS直撃世代である。
ロケットニュース24の記者たちに聞くと、やはりみんなプレステを持っていたという。そこで、1番ハマッたゲームを聞いてみた! 初代PS直撃世代が選ぶ名作がこれだ!!
・中澤星児がハマッたPSゲーム『ダブルキャスト』
プレステでハマッたゲームと言えば枚挙に暇がない。『PS ダービースタリオン』や『ファイナルファンタジー7』など、大ヒットゲームシリーズの中でも名作と言われるものは大体プレステだからだ。しかし、こういう機会であえて名前をあげるならば私は『ダブルキャスト』である。
ギャルゲーだと思って買った本作。最初は、スーファミでは考えられない美しいアニメーションに心をときめかせていたが、プレイしているうちに物語は予想だにしない展開へ進んでいく。何度「マジかよ!」と叫んだことか知れない。
繰り返される衝撃の結末。それだけにグッドエンドにたどり着いた時は泣きそうになった。私(中澤)が初めて触れたシナリオゲームにして、プレステのソフトで最も感情を揺さぶられた作品である。ちなみに、アニメーション制作は『PSYCHO-PASS サイコパス』でお馴染みのProduction I.Gだった。
・GO羽鳥がハマったPSゲーム『リッジレーサーレボリューション』
私の中でPS(プレステーション)といえば『リッジレーサー』抜きには語れない。なにせ、リッジレーサーをプレイしたいがためにプレステ本体を買ったほどだから。ちなみに発売日に購入したぞ。123の発売日にだ。
それはさておき、PS用のリッジレーサーシリーズは4作目の『R4』が最後だと思う。それも最高だし、3作目の『レイジレーサー』も捨てがたいが、狂ったように遊んだのは2作目の『レボリューション』である。
とにかく「夏感」や「海感」が素晴らしく、パァーッと明るい気持ちになれたものだ。あとは、同ソフトの作中BGMを、自分の好きな曲に入れ替えたバージョンを自作してプレイする……なんてイケナイ遊びもやっていた。もしかしたら “秋葉原が最も怪しくて熱かった時代の1本” ……なのかもしれない。
・P.K.サンジュンがハマったPSゲーム『バストアムーブ』
スーファミ時代にあったかどうかは知らないが、PSになってから一気に普及したのが “音ゲー” だろう。「パラッパラッパー」や「ウンジャマラミー」は当然として、布袋寅泰が出てるギターゲーム「STOLEN SONG」もやったなぁ。
んでもって、中でも1番ハマッた音ゲーが『バストアムーブ』だ。エニックスが発売元だったことは少々意外だが、とにかくキャラ設定や世界観、そしてダンスがオシャレすぎた! 夜な夜な友達と対戦しまくった思い出がある。
何より音楽が最高で、サントラは今でも俺のiTunesに収録されているほど傑作揃い。その後、PS2で『バストアムーブ2』が出たんだけど、俺的には元祖が最強にして最高! 俺のヒロくんに勝てるヤツは、当時誰もいなかった。
・西本大紀がハマったPSゲーム『クロノ・クロス』
超有名スーファミタイトル『クロノ・トリガー』の続編。ハマったのは正確に言えば作品ではなく、主人公と対立するヤマネコという敵キャラだった。
半人半獣で、黒の外套(がいとう)に身を包み、落ち着いた物腰を見せ、戦闘となれば巨大な鎌と闇魔法を操る彼。
まさしく中学二年生の時分にヤマネコと出会ってしまった私は、完全に精神をヤマネコに侵された。心にヤマネコを飼っていた。なんなら携帯のアドレスもヤマネコの必殺技の名前だった。
今でもたまに心のヤマネコがうなることがある。ヤマネコ被害者の会を作れば、多くのシンパが集うに違いない。
・沢井メグがハマったPSゲーム『ゼノギアス』
初代プレステは私(沢井)が最もアツくゲームをしていた時期のハードだ。そのなかで1つオススメを選ぶというのは本当に難しい! 『アーク・ザ・ラッド』も捨てがたい、『ビヨンド・ザ・ビヨンド』も捨てがたい。
が、今回は『ゼノギアス』を挙げたい! スクウェアが1998年に発売したRPGで、当時、裏FF7なんて呼び名もあった。
かっこいいロボット、臨床心理学、生物学、哲学、宗教などなどの概念を織り交ぜた世界観はかなり独特。難解であるものの、私と弟の中2心はガッチリとキャッチされたものだ。また、大人も楽しめる重厚なストーリーに亡き父もプレイしていた。大人も子供も、家族で遊んだ思い出深い1作でもある。
2018年に誕生から20周年を迎えたが、大人の事情でリメイクが難しいと言われている本作。シリーズの『ゼノ・サーガ』や『ゼノブレイド』も好きだが、また原点にも戻ってみたい。『ゼノギアス』のリメイクを……オナシャス……ッ!
・江川資具がハマったPSゲーム『ファイナルファンタジー8』
PSでハマったゲームは数多い。サバイバルホラー系の『バイオハザード』1~3や、ゾンビが恐竜になった『ディノクライシス』。ロボットアクションの最高峰だと個人的に信じている『アーマードコア』。ホラー系なら『サイレントヒル』。ああ、『メタルギアソリッド』など20回はクリアした。
今ではその分野の代名詞的な立場になったタイトルも多く、幸運なことにそれらの多くを現役でプレイすることができた。全てが素晴らしかったが、群を抜いていたのは『ファイナルファンタジー8』だ。7でも9でもなく、8である。
理由は、何もかもが新しくて、登場人物たちが一番人間らしかったから。新しかった部分については沢山ある。装備が無いとか、レベル上げてもあまり意味が無いとかそういう。「RPGはこうあるべき」という考えに魂を捕らわれた人には終ぞわかるまい。「こういうRPGもできるんだ!」という驚きと感動があった。レベルをマックスまで上げても敵が強くてそれなりに戦いがいがあったのもグッド。
また、今の時代だからこそ分かるのだが、FF8って「なんちゃってオープンワールド」だったと思うのだ。ハードの制限とかそういうのもあったのだろうか? ちゃんとしたものにはなっていないが……継ぎ目などなくデカいワールドマップを好きに移動して、昼になったり夜になったり(夜になるのはデリングシティだけだったが、時間の推移が感じられる仕組みは斬新だった)というのはとても楽しかった。
そして、人間らしかったという部分についてはこうだ。なんかよくわからないうちに最強になってチヤホヤされて、世界のために世界を救う……というのは、ゲーム好きであれば毎月のように経験するだろう。
でもFFⅧは最終的にめちゃくちゃ個人的な感情(若者特有の、やや前のめり感ある恋愛感情的なやつ)に突っ走って、ハリウッド映画的なハッピーエンドというもの。これに対して、ふざけんじゃねぇと。勇者とかヒーローってのはそうじゃ駄目だろう……みたいな意見はよく見る。
いやいや、めっちゃ人間らしくていいじゃないか。なんだか超越してるスゴいヒーローが義務感とか正義感とかプロ意識とか、あるいは「勇者だから」的な理由で世界を救うってのも、まあそれはそれでいい。でもそんなに共感できないんだよなと。こっちは超人じゃないし。
あとテーマ曲の「Eyes On Me」が最高。今でもFF史上最高のテーマ曲だと思ってる。リマスターじゃなく、全マップを完全にオープンワールド化してリメイクして欲しかった。
・佐藤英典がハマったPSゲーム『ファイナルファンタジー8』
リアルファミコン世代の私にとって、このゲームは衝撃だった。発売開始当時、「映画じゃないか!」とマジで思った。とにかくやり込む要素が多くて、クリアまでに時間がかかったのと、クリア後も回収できていないイベントが数多くあり、かなり熱中した記憶がある。
召喚獣を呼び出す時のアニメーションがやたら長く、それがスキップできなかったのが辛かった。が! ゲームの内容そのものはとても好きだった。今でもゲーム内BGMは余裕で脳内再生できる。個人的にはFFの戦闘曲といえば『Force Your Way』だと思っている。
・あひるねこがハマったPSゲーム『激突トマラルク TOMARUNNER VS L’Arc~en~Ciel』
『激走トマランナー』というソフトにHydeがハマったという理由で、なぜかラルクのメンバーが全員登場することになった謎のレースゲーム。確実にクソゲーだと思ったが、やってみたら妙に面白くて私もハマった。
BGMにラルクの曲が使われているのはもちろん、メンバーキャラが本人の声で「はあ!」とか「痛て!」とか謎に喋りまくる。たしかHydeのプレイが収録されていた気がするのだが、普通に速すぎて笑った記憶。
・伊達彩香がハマったPSゲーム『Dance Dance Revolution』
アーケードゲームで人気を博していた『Dance Dance Revolution』が初めて家庭用としてリリースされたのがPS版。通常のコントローラーでもプレイ可能だが、音楽に合わせて上がってくる矢印と画面上部にある矢印(ステップゾーン)が重なった瞬間、足元にある同じ方向のパネルを踏むだけ、というアーケード版同様、マット状の専用のコントローラーを使用すると家庭でもステップを踏んでプレイすることができた。
今でこそ身体を動かしてプレイする形態のゲームは一般的になっているが、当時はそうしたゲームはそこまで多くなかったように思える。友人の家で初めて出会い「指先以外を使ってプレイするゲームがあるのか!」と衝撃を受け、すぐに買いに走ったのを覚えている。
収録楽曲数は16曲と少なかったが、コナミならではの隠しコマンドなどもしっかりと実装されており、隠し要素かつ最も難易度の高い「MANIAC」モードを難なくクリア出来るようになるまで、汗だくになりながら何度も何度もプレイした。
20年前のゲームながら、本作に収録されていた『PARANOiA』などのオリジナル楽曲は2019年3月にリリースされた最新アーケード版『Dance Dance Revolution A20』にも収録されており、『Dance Dance Revolution』の色褪せない音楽的クオリティの高さも実感できる。
ちなみに、人前でプレイするのは恥ずかしかったため、アーケード版は一切プレイしたことがない。シャイな人でも堂々とプレイできるのが家庭版『Dance Dance Revolution』の大きな魅力の1つだと、個人的には思っている。
・和才雄一郎がハマったPSゲーム『ファイナルファンタジー7』
RPGといえばドラクエしかやったことなかった私が、初めてプレイしたFFシリーズが7。それだけに印象深い作品なのだが、もっとも強烈だったのは主人公のキャラ。プレイし始めた頃はそれが違和感ありまくりだった。たとえば……
「興味ないね」が口癖って、どういうことやねん。そんなやる気ない主人公、ドラクエにはおらへんぞ。ドラクエやったら、「みんなで戦おう」的な空気にもっていくやんけ。イケメンやったら、やる気なくても許されんのか?
……と思っていたのだが、すぐにゲームの世界に引き込まれた。そして同時に、FFのストーリーの奥深さを知った。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
中澤星児












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