芝も熱いが、砂も熱い──。今週末は秋のダート王決定戦・チャンピオンズカップが開催される。

無敗の3歳馬・クリソベリルの快進撃は続くのか。それとも歴戦の古馬が待ったをかけるのか。砂の王者の称号を懸けて、G1ホース8頭を含む豪華メンバーが中京に集結。熱くなること間違いなしの一戦を占います!

・クリソベリルは強いけど……

日曜中京のメインは、ダート1800mで行われるチャンピオンズカップ。中央競馬のダートG1は、年に2回(フェブラリーステークスとチャンピオンズカップ)。当レースは下半期のダート最強を決める戦いと位置づけられている。

注目が集まりそうなのが、デビューから5連勝中の3歳馬・⑤クリソベリルだ。過去5戦はいずれも2着馬に3馬身以上の着差を付ける楽勝。その強さは底知れないが、逆にゴール直前まで叩き合うような激しいレースは一度も経験していない。

古馬の一線級を相手に回してのG1で、これまでのようにアッサリ勝てるだろうか。未知数な部分もあるだけに、軸に据えるには少し怖いような気もする。そ・こ・で……。

・東海ステークスの再現だ

筆者の本命は④インティ。フェブラリーステークスを逃げ切った春のダート王だが、注目すべきは1月に行われた東海ステークスだ。

東海ステークスは今回の舞台と同じ、中京のダート1800mで行われるレース。インティは1分49秒8で走破して勝利したのだが、このタイムはチャンピオンズカップの過去5年の勝ちタイムをも上回る破格の時計だ。持っているスピードが他の馬とは違う。

もちろんタイムは馬場状態や展開によって左右されるものの、単純に同じコースで同じだけのパフォーマンスを発揮すれば……と考えられるのも事実。東海ステークスと同じ4番ゲートからの出走というのも良い。

あとはマイペースで逃げられるかどうか。出馬表に目を通してみると⑮ロンドンタウンあたりはハナを主張してきそうだが、枠順を考えれば有利なのは④インティ。出遅れさえなければ、1コーナーまでに主導権を握ってマイペースに持ち込めるのではないだろうか。

・みやこステークスは参考外

ちなみに④インティは前走みやこステークスで15着と大敗を喫しているが、これは完全に参考外。

というのも敗因がはっきりしているから。5ハロン通過59秒というハイペースに巻き込まれたうえ、4コーナーで他馬に寄られて減速する致命的な不利があり、競馬にならなかった。つまり度外視でOK。というかこれで人気が下がるのなら美味しいくらい。ごっつぁんです。

というわけで、今週は④インティの春秋制覇に夢を託します。馬券は馬連(④インティを軸にして、相手に③⑤⑪⑬)で勝負。⑬ワイドファラオあたりが来てくれたら、配当にも期待できそうです!

参照元:JRA公式サイト
予想・執筆:グレート室町
Photo:RocketNews24.