とんでもねえ、待ってたんだ──。

ついに、あの伝説の映画がスクリーンに帰ってくる。アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション超大作『コマンドー』が、明日から全国の映画館で順次リバイバル上映される。

公開から30年以上のときを経ているにもかかわらず、今なおファンから熱狂的な支持を得ている同作。まだ観たことがないという人のために、本稿ではその魅力を激語り。これを読めば、きっと貴方も『コマンドー』が好きになる!

・シュワちゃんの代表作

1985年公開(日本公開は1986年)のアクション映画『コマンドー』。全盛期のアーノルド・シュワルツェネッガーが、その筋肉美とアクションを遺憾なく発揮した彼の代表作のひとつだ。

そんな『コマンドー』が、4Kニューマスター版となって劇場に帰ってくる。2019年11月22日より全国各地の映画館で順次上映されるので、詳しいスケジュールなどは公式ホームページを確認していただきたい。

それにしても、である。続編が制作されるなどの事情もないのに、これほど大規模に旧作映画がリバイバルされるというのは異例ではないだろうか? いったい『コマンドー』の何が人を惹きつけるのか、その魅力に迫っていこう。

・圧倒的な分かりやすさ

一応、映画のストーリーを紹介しておくとこうだ。シュワちゃん演じる主人公・メイトリックスが、悪の組織に誘拐された娘を救出するために戦う──。


え、それだけ? と思うかもしれないが……


基本的にはそれだけだ!


圧倒的な分かりやすさ。これが第一の魅力なわけだが、何より注目してほしいのは随所に散りばめられた「ツッコミどころ」の数々である。

・ちょっと待てい!

娘を取り戻すために奮闘する主人公・メイトリックスの行動が、とにかく粗いのだ。そこに「ちょっと待てい!」とツッコミを入れながら鑑賞することこそ、『コマンドー』最大の楽しさといえよう。

愛する娘を捕らえられてテンパっていた可能性もあるが、メイトリックスの行動はハンパなく粗い。

敵のアジトに乗り込む直前、彼は夜中の銃砲店に忍び込んで武器を調達しようとする。そこまでは良いのだが(窃盗なので本当は良くないのだが)、その侵入方法がなんとブルドーザーで正面玄関を破壊して店内に突入するという、雑すぎるパワープレイ!

いや裏口から忍び込むとか、なんか他に方法あっただろ! 案の定、メイトリックスは駆け付けた警察官にあっさり捕まってしまう。そりゃそうなるって!!

他にも、娘の監禁場所が分かっていないにもかかわらず敵のアジトを見境なく爆破しまくるなど、全編を通してメイトリックスは粗挽きすぎる行動を繰り広げる。あとは皆さんの目で確認していただき、思う存分ツッコミを入れながら楽しんでほしい。

・伝説の名セリフを5.1chで聴け!

さらに忘れてはならないのが、伝説の名セリフ「筋肉モリモリマッチョマンの変態だ!」に代表される絶妙な日本語訳のセリフの数々である。

そして強調しておきたいのは、これらの香ばしいセリフは圧倒的に吹替でこそ魅力が発揮されるという点だ。「洋画は字幕で観る」という字幕派の方も多いだろうが、『コマンドー』だけは絶対に吹替で観てくれ! 約束だぞ!


思えば80~90年代は、肉体派アクションスターの黄金期だった。シルヴェスター・スタローン、ドルフ・ラングレン、ジャン=クロード・ヴァン・ダム……。当時に比べると、アクションに特化した俳優は随分と少なくなった気がする。

アクション映画全盛の時代に思いを馳せながら。シュワちゃんの肉体美を堪能しながら。そしてときには名セリフを聞いてニヤリとしながら。思う存分『コマンドー』を劇場の大画面で楽しんでいただきたい。もちろん筆者も観にいくぞ!

参照元:コマンドー4Kニューマスター吹替版ロードショー
執筆:グレート室町
イラスト:稲葉翔子
Photo:RocketNews24.

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