出だしから唐突ではあるが、断言してしまおう。2019年11月8日に公開される映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』はメチャメチャ最高だから絶対に観に行った方がイイ。何なら初日に観に行ってもイイし、2回観に行ってもイイ。そして出来れば映画館で観た方がイイ。

映画を鑑賞する前は、ぶっちゃけ「ターミネーターねぇ……?」とやや不安もあったのだが、今なら素直に言える「ごめんなさい」と。あまり期待値が高くなかったことはあるにせよ、個人的な体感では想像の6億倍くらい『ターミネーター:ニュー・フェイト』は最高であった

・ターミネーター2の25年後が舞台

アーノルド・シュワルツェネッガー演じるターミネーターの「I’ll be back」があまりにも有名な本シリーズ。言うまでもなく20世紀を代表するSFアクション映画の超大作であるが、おそらく多くの人の記憶はシリーズ最大のヒット作「ターミネーター2」で止まっているハズだ。

実は「ターミネーター2」以降も、3、4、ジェネシスと映画自体は公開されているものの、一言でいえばヒットしなかった。今作『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、それらのことを全て無かったことにした「ターミネーター2」から約25年後の世界が舞台となっている。

注目はシリーズの生みの親「ジェームズ・キャメロン」と、サラ・コナー役の「リンダ・ハミルトン」が28年ぶりにカムバックするということ。もちろんアーノルド・シュワルツェネッガーもターミネーター役で登場するので、まさに “あのターミネーター” の続きなのだ。

・安定のストーリー

さて、あらすじの方はというと、乱暴に言えばこれもターミネーター2とほぼ変わらない。未来から送り込まれた最新型ターミネーター「REV-9(レヴ・ナイン)」が、未来で人類の命運を握る少女を狙う……といった感じである。

唯一、少女を守るために未来から送り込まれた味方が「改造人間」ということ。ざっくり説明すると「最新型ターミネーター vs 少女 & 未来から来た改造人間 & サラ・コナー連合」と言ったストーリーで、ここにシュワちゃん演じるターミネーターが加わる展開だ。

そして何よりアクションは圧巻の一言。もしこれよりスゴいアクション映画があるならば、むしろ教えて欲しいくらい『ターミネーター:ニュー・フェイト』のアクションはヤバかった。ジャンルはやや違うが、個人的には「プロジェクトA」並みにアクションだけで満足したしまった次第だ。

・アクションが圧巻すぎた

確かに監督のティム・ミラーは「デッドプール」などでアクションには定評があった。……が! ハッキリ言って本作の方が俄然ヤバい。きっと映画を観終えた後「アクション映画とはこうあるべき」と感じる人も多いハズ。今後「アクション映画といえば?」と質問されたら記者はこう答える「プロジェクトAとターミネーター:ニュー・フェイト」と──。

もちろんストーリーにも泣き所はあるのだが、ネタバレになるので今回は触れないでおこう。1つだけ言えるのは、舞台となっているターミネーター2から25年後の世界と、実際に流れた28年という月日が非常にいいスパイスになっているということである。リンダ・ハミルトンもシュワちゃんも、本当にカッコ良かった。

抜群の知名度を誇るターミネーターであるが、中には「どうしようかな?」と迷っている人も多いハズ。なにせ3以降は実際にズッコけているのだ。だが心配はいらない。行け。劇場へ行け。きっとあなたが待ち望んだ以上のターミネーターがそこにある。そして言うだろう。「想像の6億倍くらいおもしろかった」と。

参考リンク:映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:c 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

▼予告編はこちら。真面目な話、2時間映画なのにあっという間に終わってしまった。

▼敵のREV-9がメッチャ強い & 怖いのもイイ。グレースも最高。

▼あとは、なんてたってシュワちゃんとサラ・コナーが最高だった!

▼マジで最高だ。このアクションは映画館で観た方がイイ。