もし愛するパートナーに「大好きだよ」と言われたら、あなたはどう反応するだろうか? 「私も大好き」と返す人もいるだろうし、照れくさそうに「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える人もいるだろう。
相手が勇気をふり絞って言った、もしくはあなたが愛おしくて言った愛の言葉にどう応えるかは、いい関係性を築いていくうえで非常に大切なことだと思う。
だから私は最愛の妻に「大好きだよ」と言われたら、精一杯の愛を込めて「僕の方が大好きだよ」という言葉を贈ることにしている。
・愛される幸せをいっぱい感じてほしい
「僕の方が大好きだよ」と返すのには、2つの理由がある。
ひとつめの理由は、大きな愛に包まれる幸せを相手に感じてほしいから。愛する人から愛の言葉をささやかれて、嫌な気持ちになる人はいないだろう。さらに自分に向けられる愛がとてつもなく大きなものだと感じられたら、それ以上に幸せなことはない。
その愛の温かみを感じてもらいたい。相手が自分に注いでくれる愛よりはるかに大きな愛で相手を包み込みたい。そういった願いが「僕の方が大好き」には込められている。
・パートナーのことをもっと愛したい
ふたつめの理由は、愛を育てるためには常に努力しなければいけないと自分を戒めるためだ。愛は知らないうちに自然に芽生えるが、そこから大きくさせるにはたゆまぬ努力が必要というのが私の個人的な見解である。
もし何もしなくてもパートナーへの愛情が大きくなっていくというのなら、あなたは恵まれている。付き合ってから数年、数十年経っても、愛の成長スピードが衰えないというのなら、あなたは間違いなく世界一の幸せ者だ。
だが現実はそう甘くはない。付き合っているから、結婚しているからという単なるステータス上の理由でなんとなく一緒にいると、パートナーへの愛の大きさが変わらないことはあっても、さらに大きくなることはなかなかない。
相手への感謝の気持ちを言葉にして伝える努力。日々変化する相手の美しさに気づこうとする努力。さまざまな努力を重ねてこそ、愛はさらなる高みへと昇華していく。
妻が自分に向けてくれる途方もなく大きな愛を超える努力ができているのか。「僕の方が大好きだよ」と口に出したときに、どこか後ろめたい気持ちがあったら、愛の努力が足りていない証拠。胸を張って自信満々に言えたのなら、愛の幸せロードをまっしぐらに進んでいる証拠。
「僕の方が大好きだよ」と言うたびに相手への愛情量を確認し、さらなる努力が必要だと自分を戒めている。
・愛する人の笑顔が見られるのなら
たかが言葉、されど言葉。言葉ひとつで相手を幸せな気持ちにできるし、言葉ひとつで自分の行動を変えていくことができる。
その言葉の力、そして愛の力に気づくことができれば、あなたの人生はもっと色鮮やかに、もっとキラキラしたものになるはずだ。
ちなみに愛は努力の積み重ねだと周りの人に話すと、「愛のために常に頑張るなんて、大変じゃないか」と言われることがあるが、そんなことは全くない。努力に裏付けされた最高の愛の言葉を贈ったときに見られる愛する人の幸せそうな笑顔のことを考えると、どんな大変なこともちっぽけに感じられるのだ。
執筆:愛評論家・田代大一朗
Photos:RocketNews24.
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