どんなスポーツでも、フォームは重要だ。たとえ筋力があって柔軟性が高くても、正しいフォームで競技に挑まなければ望ましい結果はでないだろう。フォームをより良いものに改善するために、練習の動画を撮影する人も多いはず。
その練習撮影に、有効なもうひと工夫を施すことができるアプリを紹介したい。そのアプリは『MotionArt』(iOS)だ。この動画編集アプリを使えば、自分の動きを細かく分析することができるぞ。
・開発元は
このアプリは「合同会社G」が制作しているものだ。現在のところiOS版しかなく、240円の有料アプリとなっている。購入するかどうかは、本稿を参考にして検討して頂きたい。
ちなみにこの会社は、このアプリのほかにゴルフスイングの軌道を記録して分析するアプリや、ウェイトリフティングのフォームを記録分析するアプリなどの開発を行っている。フォーム改善のサポートするアプリの開発を得意としているようだ。
・使い方
MotionArt をダウンロードして起動すると、最初に使用するデータの選択を行う。保存動画を使用するか、撮影済みの連続写真を使用するか。もしくはカメラを起動して撮影を行うことも可能だ。今回は保存動画を使用する。
カメラロールから使用する動画を読み込んで……。
メインの編集画面に移る。
・最初にOptionをチェック
メイン画面の上部にはTop・Start・Video・Player・Optionの5つの項目が並んでいる。Topは起動時の画面に戻る。Startは残像動画の編集開始。Videoは保存動画の読み込み。Playerは動画の再生となっている。
これらのなかで最初にチェックしておきたいのが、Optionだ。ここで残像の設定を行う。
「軌跡の数」は動きに対して残す像の数。「軌跡の濃さ」は薄くするほど、時間と共に消えていく。
逆に濃くすればそのまま画面上に残り続ける。
動きのタイプ、「Go Through」と「Stay」の違いは正直なところ良く分からなかった。使ってみた印象として、Go Throughは、残像が重ね合わさるようの残るのに対し、Stayは重なり合う像が消えていくように感じられた。重なるような像を残したい人はGo Throughを使うと良いだろう。
・範囲指定
それから大事な機能をもう1つ。Player画面で表示されているサムネイルに、範囲指定を行うことができる。これは画面上で像を残す部分を、塗りつぶして指定できる機能だ。右側の項目「範囲」をタップすると、サムネイルが半透明のような状態になりので、画面上をさすって残像を表示しない部分を設定しよう。
私(佐藤)の場合は、ポールダンスの練習動画で残像動画を作成したのだが、ポールを境にして半分だけ残像動画にしてみたところ、とてもユニークな映像の仕上がった。
・屋外が望ましいかも
いろいろ試したところ、出来れば屋外、もしくは灯りの強い場所で撮影した動画を使用すると良さそうだ。また、旋回するような動きよりも直線的な動画の方がスムーズに残像を表示しやすいように思う。興味を持った人は、説明用のデモ動画を確認して、アプリの購入を検討して欲しい。