どうも、みなさんこんにちは。ロケットニュース24のP.K.サンジュンです。いきなりではありますが、今回はややシリアスなお話をさせていただきます。つい先日のことなのですが、3歳になったばかり娘が緊急搬送されてしまいました。
原因は「イクラ」──。そう、鮭のタマゴのあのイクラのこと。どうやら娘はイクラにアレルギーがあったようで、アナフィラキシーショックを起こしてしまったのです。今回得た経験と今後の対策を、小さなお子さんを持つ全ての親御さんに捧げます。
・イクラ3粒で
その瞬間、私は娘と一緒ではありませんでした。娘は妻と妻のお母さんと買い物に出かけており、ランチタイムにお寿司屋さんに入ったそうです。そこでイクラを見た娘が「食べてみたい」と言い出し、イクラを与えてしまったんですね。
親御さんならみな経験があるかと思いますが、やはりうちも2歳くらいまではかなりアレルギーに気を使いました。ハチミツや鶏卵、甲殻類などは慎重に慎重を重ねて食べさせましたし、生ものを食べさせるようになったのもつい最近のことです。やっぱり、怖いですもんね。
ただ、娘は食への興味も食欲も旺盛で、今のところ好き嫌いはありません。初めて見る食べ物でも「食べてみたい」と興味を示すので、ここ1年ほどは娘が望めば、私も何となく与えるようになってしまっていました。
・慣れてきた頃に
とことがどっこい、イクラでアナフィラキシーショックです。妻の話によれば、娘が口に含んだイクラは3粒ほどだったそうですが「からい」と言った直後から滝のように嘔吐し、首を掻きむしり始めたとのことでした。声は一瞬でガラガラになり、焦った妻は救急車を手配、娘は緊急搬送されたのです。
幸いにも救急車で運ばれている最中から症状は回復し、入院もせずに済みました。私が病院に駆け付けた頃には本人も元気になっていたので、程度は軽かったのでしょう。そして後日アレルギー検査を受けたところ「イクラ」が原因だと判明したのです。
アレルギー検査に立ち会った際、先生に伺ったところによると「食物アレルギーの対象は無数にある」とのことでした。極端に言えば、全ての食べ物にアレルギーの可能性があるとのことです。そして私は知らなかったのですが、全ての食べ物のアレルギー検査は不可能だとご存知でしたか?
・アレルギー検査は万能じゃない
てっきり私は「娘さんのアレルギーは、イクラと〇〇と●●と△△です」と判明するものと思っていたのですが、検査で調べられるのは指定した13種類程度の食べ物だけで、他については別途検査の必要があるのです。ただ、先述のように食べ物の種類は無数にありますから、実際には現実的ではありません。
つまり「食べてみないとわからない」のが食物アレルギーの恐ろしさで、あれ以来私も妻も戦々恐々としています。ちなみに、イクラと同じ魚卵の「たらこ」は検査の結果、アレルギーはありませんでした。とはいえ、とびっこや数の子などはわかりません。まあ、魚卵を与える気にはなりせんが。
・気を付けて欲しいこと
今回の経験を踏まえて、私から小さなお子さんを持つ親御さんに伝えたいのは以下のことです。
・ その食べ物が初めてかどうかちゃんと覚えておく
・ 初めて食べさせるときは病院がやっている昼間にする
・ とにかく少量だけ与えて様子をみる
神経質になりすぎるのはよくありませんが、これくらいは守った方がいいと思います。例えば、土地勘のない旅先で初めての食べ物を与えるのはリスクが大きすぎます。また、イクラ3粒でアナフィラキシーショックを起こしたことを考えると、少量であるに越したことはありません。
病院の先生によると、成長するにつれアレルギーが治ることもあるそうです。また「イクラは食べなくても困りませんから。小麦なんかと比べるといいほうです」と励まして(?)くださいました。ただやっぱり……心配ですよね。
まとめると「食物アレルギーは食べてみるまでわからないから、初めての時は本当に慎重にね!」ということになります。「あの時、イクラを軍艦ごど食べていたら……」と考えると今でも震えが止まりません。小さなお子さんを持つ親御さんたちは本当にお気をつけください。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼とにかく何事もなく健康に育って欲しいス。