みなさんは「おべんとうばこのうた」をご存知だろうか。「これっくらいのー」で始まり、お弁当箱につぎつぎとおかずをつめていく歌だ。自分のお弁当、象さんのお弁当、アリさんのお弁当と手あそびを楽しんだ人もいるだろう。私(沢井)も大好きだった歌のひとつだ。
しかし思い返すと、歌詞に登場するものを子供の頃に食べたっけ……? というか実際に作ってみたらどんなお弁当になるの? 気になったので歌詞の通りに再現してみた!
・調理法がわからない
よーし、再現するぞー! と意気込んだところで、いきなり壁にブチ当たった。歌詞には、「にんじん、しいたけ、サクランボ」と素材の名は出てくるが、それがどう調理されたものか全く触れられていないのだ。どうするべ!?
この歌ができたのっていつ? それがわかれば調理法がわかるかもしれない。歌の誕生時期には諸説あるが、最初にテレビに出たのは1970年代後半だと言われている。
1970年代の家庭料理ということを考えると、和食と考えるのが無難だろう。サクランボ以外は全て一緒に煮物にすることも可能だが、それでは弁当として寂しい。ということで、にんじん、しいたけ、フキは煮物、ゴボウとレンコンはきんぴらに決定!
・きざみしょうがの謎
そして、この歌の最大の謎は「きざみしょうが」である。独立したおかずなのか、添え物なのか何なのか。そこで、しょうが生産量全国No.1の高知県民に聞いたところ、「味付けしたものをご飯に混ぜたり、生のままでご飯にかけたりもしますよ!」とのこと。
ごましおを振りかけることも考慮して、おにぎりの上に載せることにした。
・実際に作ってみた
では実際にお弁当箱につめてみよう! 歌詞をそのまま記載すると、JASRACとか何かに言われそうなので、サラっと文章での説明となることをご了承ねがいたい。脳内変換しながらご覧いただければと思う! ではどうぞ!
【“おべんとうばこのうた” のお弁当】
適当な大きさのお弁当箱がありますやん?
おにぎり、つめときますね。
おにぎりの上には、きざみしょうが
ごましおも振りかけときましょか。
にんじんな。
サクランボはん。
しいたけ。
ゴボウ。
レンコンゆうたら穴あいてますわな。
フキ、すじとっておきましたよ。
完成! 茶色一色になるかと思ったら、意外と彩りがある~ッ! にんじんとサクランボの赤、そしてフキの緑が華やかでステキだ。これなら子供も食べるかな。
・2才児に渡してみた結果
ということで、この歌が大好きな沢井家の2才児にお弁当を渡してみた! 「おべんとうばこのうた」の弁当であることは説明済みだ。その反応はというと……
「パカ~ン! わぁ、サクランボだぁ」
なかなかいいリアクションだ。では実食、いただきます!!
「いらない」
え?
おべんとうばこのうた、だよ?
「いらない」
ちょ……ま……
「赤ちゃん(弟)にあげる。食べていいからね!」
マジか……。全てのお子さんがそうだとは言わないが、少なくとも我が家の2才児は全く食指が動かなかった。手あそびは好きでも、おかずが渋すぎたか。お弁当は弟の1歳児と母がいただきました。美味しゅうございました。
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.