今週末の阪神競馬場では、スプリンターズステークスの前哨戦であるセントウルステークスが開催される。春の短距離王者・ミスターメロディが始動するほか、夏のターフを沸かせたダイメイプリンセスなども参戦して中身の濃いメンバーになった。
秋の主役候補が激突するレースだけに気合いが入るというもの。今月は3連休も2回あることだし、ここでキッチリ秋G1への資金を稼いでおこう!
・逃げ馬に注意
日曜阪神のメインは芝1200mで行われるセントウルステークス。1着馬にはG1・スプリンターズステークスへの優先出走権が与えられる。
1200mのレースにしては比較的ゆったりとした流れで(ハイペースになる年もある)、余力を残した先行馬が押し切るケースが多い。特に注意したいのが逃げ馬で、近10年で3勝をマーク(2013年ハクサンムーン、2015年アクティブミノル、2016年ビッグアーサー)。逃げる可能性のある馬は押さえておいた方が良さそうだ。
また、馬場状態の良い開幕週のレースということもあり、セオリー通りなら内枠が有利。同レースに関しては必ずしもそうではないが、あれこれ考えるとキリがないので好条件を絞った上で予想していきたい。つまり、内枠から逃げられそうな馬がいればベストなのだが……。
・イベリス、逃げれば勝機あり
いた。本命は④イベリス。前述した「逃げ&内枠」という好走条件に合致。前走のNHKマイルでは16着と大敗したが、半姉にベルカントがいる血統背景を考えれば、マイルより1200mの方に適性があるのかもしれない。
事実、1200mでは2戦2勝。しかも今回出走するメンバーの戦績をよ~く見てみると、なんと阪神の芝1200mで1着があるのはこの馬(イベリス)だけ。おまけに3歳牝馬ということで、斤量は最軽量の52kg。これは買うしかないでしょう。マストバイ。
ポイントは、逃げるかどうか。浜中騎手がどういう作戦を立てているかは分からないが、スタート次第では②マテラスカイあたりにハナを譲る可能性もありそう。筆者としては逃げてほしいけど……。
馬券は馬連で勝負。④イベリスを軸にして、相手は②⑤⑥⑧⑪。
今週から秋競馬……と思いきや、セントウルステークスはサマースプリントシリーズの最終戦にも指定されている。なので今週は夏競馬なのか秋競馬なのかよく分からないが、まあとにかくレースを楽しもうではないか。中山では京成杯オータムハンデ、紫苑ステークスも行われ盛りだくさんだぞ!
・【追記(結果)2019年9月9日10:00更新】
セントウルステークスはタワーオブロンドンがレコード勝ちで1番人気に応えました。2着ファンタジスト、3着イベリス。なお、2番人気のミスターメロディは8着に敗れています。
参照元:JRA公式サイト
予想・執筆:グレート室町
Photo:RocketNews24.
▼2013年の優勝馬ハクサンムーン。ぐるぐる旋回してから返し馬に入る独特のアクションでファンに愛された。