歳をとると、よく知っているはずの名前をド忘れしてしまう。量り売りのステーキ店「いきなり! ステーキ」に行くつもりが、いつも名前を思い出せなかった。45歳、初老の私(佐藤)は、似たような感じの別のお店に行くことを繰り返していたのである。
そんなある日のこと、ついに念願のいきなり! ステーキにたどり着いた!! と思ったら、そこは「いきなり! ペッパーランチ」だったでござるぅうう! マジかよ、いきなり! ステーキじゃないじゃねえかッ! もう、何なの~!!!!
・肉を求めて
つい先日まで梅雨の真っただ中だったはずなのに、梅雨明けが告げられると同時にいきなりの猛暑。こう暑いと、速攻で夏バテになってしまう。これではイカン! そう思い、スタミナをつけるために肉を食う決意で、私は東京・上野駅周辺を徘徊していた。
ぶらぶらと歩き回っていたところ、駅前の商業施設『UENO 3153(西郷さん)』にいくつか飲食店が入っていることを発見した。
もう、ここでいいや。腹減った、早く肉食いたい! そう思いながら2階に行くといきなり! ステーキ発見!!
いや、まてちょっと違う? 「いきなり!」の後に続く文字が「ステーキ」ではない。「ペッパーランチダイナー」だと?
え? どうやらここは “いきなりスタイル” のペッパーランチとのこと。実はこのお店は、2015年にオープンしており、同じスタイルの合体店舗は横浜中華街にも存在する。以前は秋葉原にもあったそうなのだが、こちらはすでに閉店している。
・いきなりスタイル
通常のいきなりは量り売り + 立ち食いのステーキ店なのだが、ここは座りが基本。カウンター席とテーブル席がそれぞれ用意されている。卓上の調味料類もいきなりとほとんど同じだ。
肉が食えれば何でもイイ! ガッツリ食えれば、それだけで満足できるはず。そう思い、映画『ワイルドスピード スーパーコンボ』とコラボしたメニュー「ワイルドスーパーコンボ450」(税別1890円)を注文した。
先に出されたスープとサラダを秒速で平らげて、肉塊の登場を待つこと5分。もはや、これ以上の猶予はないほどに腹が減った頃、出てきたぞ、肉がッ!!
ライスとハンバーグソースを従えた肉の、なんと猛々しいことか! 左にワイルドステーキ300グラム。
そして右にはワイルドハンバーグ150グラム。ステーキとハンバーグがガッチリとタッグを組んで、私の胃袋を視覚的に刺激してくる。
・いつになれば……
言うまでもなく、ワイルドステーキはいきなりの看板メニュー。中にほど良く赤身を残した、ミディアムレアの焼き加減。一切れ頬張ると、あふれる肉汁が口に広がる。ソースなしでも十分ウマい!
ハンバーグはアツアツの肉汁を内包しており、勢いよく口に放り込むとヤケドしそう。アツアツの鉄板に向かい、額に汗をにじませて、ハフハフしながら食らいつくのも夏の醍醐味だ。
この日の私は、自分が思うよりもずっとスタミナを欲していたらしい。450グラムの肉を食っても、食欲が収まる気配はなかった。それにしても私はいつになったら、本家のいきなり! ステーキに行けるのだろうか……。
・今回紹介した店舗の情報
店名 いきなり! ペッパーランチダイナーUENO3153店
住所 東京都台東区上野公園1-57 UENO3153ビル2F
営業時間 11:00~24:00 日祝 11:00~23:30
定休日 なし(施設に準ずる)
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24