ロケットニュース24

糖質制限ダイエットをしている時に「夢に出てきた店」に行ってみた / 超絶ウマい『中華チマキ』と昔の苦い記憶を辿って…

2019年8月3日

これから紹介する中華チマキは、私が糖質制限ダイエットしている間に夢に出てきたものである。販売しているお店の名前は「ビーフン東(あずま)」。東京・新橋に店を構えており、新橋駅から徒歩1分ほどの場所にある。

実は私は何度かお店に行ったことがあり、「中華チマキがめちゃくちゃ美味い」という印象が強く残っていた。その時の記憶が糖質制限ダイエットによって呼び醒まされ、自分の無意識下で強烈な “食いたい欲” と化して暴れまわった結果、夢に出てきたものと思われる。そして、ダイエットが終了した日──。

私はお店に向かった。細かいことを言うとまだダイエットは続いているが、今日くらいは食ってもいいだろう。そんな思いで新橋駅を降り、お店が入っている新橋駅前ビルの前に立つ。



な、懐かしい……!


そう感じるのは、私がこの近くの会社に勤めていたからである。今から10年ほど前になるだろうか。お店自体、同じ会社の人から教えてもらって知った。「中華チマキがめちゃくちゃ美味い店があるよ」と。

たしか、ビーフンも美味しかったはず。ただ、ビーフンと中華チマキを両方頼むと量が多かった。だから中華チマキを半分にしてもらって、同僚と一緒に食べたことを今も覚えている(お店の人に言ったら半分に切ってくれた)。

とにかく、味に関しては良い印象しかない。にもかかわらず、私はお店に10年以上足を運んでいない。なぜなら、私がその会社を辞めたからであり、もっと言うならば、あまり気持ちのいい辞め方ではなかったというか、簡単に言えば直属の上司と大喧嘩をして辞めたからだ。

通常、会社を辞めるには1カ月以上前に伝えたりする必要があるが、私はそのような手続きを何もしなかった。喧嘩の勢いのまま、上司に「こんなクソな会社、辞めるわ」と言い、会社を出ただけ。それで終わり。

その上司に対して、今は申し訳ない気持ちと感謝しかないが、退職した当時は怒りが渦巻いていたのも事実。つまるところ、「その会社の人に会いたくない」とか、「(当時の人間関係的に)あまりいい思い出がある場所じゃない」などのネガティブな気持ちから、お店にも近づいていなかったのである。


だがしかし……!


あのときの怒りが……


今は完全にゼロ!


むしろ……


感謝しかなく……


当時ご迷惑をかけた人には大変申し訳ないですが……


ただただ!


中華ちまきを食べたいのであります!!



──というわけで、やってきた「ビーフン東」。



店のたたずまいは、あの頃と一緒。メニューを見ると、当時よく食べていた「中華チマキ」と「ビーフン」は今もそのままだ。メニューが多少変わったのかもしれないけれど、基本的には当時と変わらない気がする。


そうそう、中華チマキのことを「バーツアン」とか言ってたな。そんなことを思い出しながら、注文するのは当然ながら中華チマキ。すると速攻で……



来た。


そうだそうだ。確か、料理が出てくるのがスゲー早かったんだ。だからランチでよく利用していたんだっけ。近くの会社のサラリーマンから大人気で、お昼時は行列が出来てたんだ。……色々と記憶が蘇るなぁ〜。とにかく食べてみよう。



そう! コレだよ! 具がゴロゴロしてるのよ!! 昔と変わらんなぁ……と、個人的すぎる思い出話が永遠に続きそうなので、このあたりで、「ビーフン東」の中華チマキに関して簡単にまとめたい。


その味は、“王道の中華チマキ” と言うのが一番分かりやすいだろうか。ひとくち食べると、ほのかな醤油の風味が口の中いっぱいに広がり、豚の角煮やらうずらの卵などが顔を出す。価格は1つ700円。「ちょっと高いなぁ」と思うかもしれないが、味といいボリュームといい、価格に見合う……というか、クオリティは価格以上かと思う。

また、中華チマキは地方発送もしているから、詳しくは公式ページをチェックしてくれ。


・店の歴史が面白い

なお、そのホームページを見ると、店の歴史がこれまた興味深い。お店は元々石川県の日本料理屋だったが、明治中頃に台湾に渡り、日本海軍指定の料亭になったらしい。そして終戦後、台湾料理を中心に日本料理を取り入れた「台湾料理 東」として大阪にオープン。そののち、こちらのお店を開店して今に至る……とのこと。ちなみに、お店は今まで皇室・文豪・政財界など各界の著名人に愛されてきたそうだ。

「サラリーマンがよく利用する店かと思っていたら、皇室からも愛されてきたなんて……ターゲット層が幅広すぎるだろ」と今になって気づいたが、当時はお店の歴史なんて全く知らなかった。普通に、中華チマキとビーフンの美味い中華料理屋だと思っていたよ。

まぁ、あの時の自分が気づかなかったことはあまりにも多すぎて、そのために こんな美味い中華チマキを10年以上も食べられない羽目になったのだけど。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 ビーフン東
住所 東京都港区新橋 2-20-15 新橋駅前ビル1号館 2F
時間 平日11:30~13:45(L.O.)、17:00~20:30(L.O.) / 土曜日11:30~13:45
休日 日曜・祝日(※2019年8月は土曜日も休み)

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼久しぶりに「ビーフン東」を訪れて中華ちまきを食べた後、私はさらに1つを追加注文して持ち帰ることにした

▼中には丁寧な説明書が入っており…‥

▼袋から取り出す。説明書の指示通りにレンチンしたら……

▼いただきます!

▼サイズを計ると、高さ約9cmで底の1辺は約10cmといったところ

▼結構なボリュームがあるので、誰かとシェアして食べるのもいいだろう

▼余談だが、ビーフン東の中華ちまきが夢に出てきたのは、このダイエットをやっている時のこと

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