岩手県では、牛乳瓶の中に生ウニが詰められて売っていました。な……何を言っているのか分からないと思うが、私も何を見たのか分からなかった。起きたことをありのまま伝えると、ウニ丼だとか焼きウニなどと次元の違うものが売っていたのだ。
ということで、今回紹介するグルメは三陸海岸で食べた「ウニ瓶」である。冒頭で書いたように、生ウニが牛乳瓶に詰められて売っていたので実際に食べてみることにした……のだが、いくら何でも豪快すぎるだろ!!
・ポケモンGOで訪れた三陸
2019年7月1日、私は岩手県宮古市にいた。この日からポケモンGOと三陸地方のイベント「ポケモンGO in さんりく」が始まることで、前日に都内から盛岡に移動し、そこから宮古へ来ていたのだ。
初の岩手で初の三陸。絶景で知られる浄土ヶ浜に行ったり、せっかく来たのだから現地でしか食べられないようなものを味わったりしていた。そういえば昨日盛岡で食べた「納豆キムチラーメン」はスゴかったなァ……あとは海の幸も食べたいなァ……なんて思いながら、駅で「食を味わうならココ」とオススメされた宮古市魚菜市場へ向かったのだった。
・ウニ瓶が普通に売られている
一見、なんてことないような地元の食が集まる市場。建物に入るなり、海鮮系の匂いが海沿いに来たという気持ちにさせてくれて心地いい。私のお目当ては海鮮丼。きっと新鮮な魚たちが……とワクワクしていたところ……おわぁ!
ウニが……牛乳瓶に入ってる……!
と、二度見ならぬ五度見くらいするウニ瓶が視界に飛び込んできた。それもそのはず、高級食材のウニが瓶詰め。お値段1つ3800円だから、目の前に並んでいるだけで諭吉さん5人分くらいある……とゲスな発想を即座にしてしまったが、とにかくこんな光景は初めてみた! 圧巻!!
それにしても、まごうことなきウニ瓶である。
こんな王様の食べ物を見てしまったからには、ぜひとも試してみたい。即決で購入し、同じ建物内にある飲食店へ。そこで店主から「うちで瓶ウニを食べていいよ」と温かい言葉をかけてもらったので、ありがたくその場で実食することに。都会では感じる機会が少ない人の温かさだ。
まずは贅沢にも海鮮丼の「海鮮」部分を噛み締めながらいただく。やはりモノが新鮮だけに舌の上に魚を乗せただけで美味しさが伝わってくる。あぁ、うめぇ。しかし、今日はさらに高みを目指せる。ここからウニ瓶で生ウニを注入っ……!
海鮮丼からウニ丼へ。なんて贅沢なんだ。この世に「贅沢罪」があるならば、私は一瞬で取り囲まれて逮捕されることだろう。だが、今はそれも本望。生ウニ、いただきます!
口の中に入るなり、トロけるウニ。水に浸かっていたことで形がなかなか定まらないが、それでこそ生ウニで絶妙な甘みが広がっていく。海鮮好きからすると、このウニ瓶はまさに天国だ。
あっ、でも私は福岡県生まれの内陸育ち。こんなに生ウニを堪能したことないから……あぁっ……
昇天した
本来なら数人で分けるのだろうが、私は贅沢にも1人で完食。結果として海鮮丼とあわせて簡単に全部平らげた。改めて海沿いの海鮮は間違いないと実感した次第だ。いやぁ、ホントにウマかった……!
・今が旬
地元の方に瓶入りのウニについて話を聞いたところ、主に5月から7月にかけて売られていて今が旬なんだとか。また、場所によってはアンテナショップなどで取り扱われ、何ならネット通販でも買えるらしい。後ほど調べてみたら、確かに楽天やAmazonで販売されていた。まさかの姿だが、贅沢を堪能できるので興味のある方は試してみるといいだろう。
参考リンク:楽天「瓶詰めウニ」、Amazon「瓶入り生ウニ」
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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