ここ日本でも加速し続けるキャッシュレス化の流れ。『PayPay』『LINE Pay』あたりはだいぶ世間に浸透したように思うが、つい先日もセブンイレブンが『7pay』、ファミリーマートが『ファミペイ』をそれぞれ導入し、勢いはいまだ止まる気配がない。

そして、同じくその波に乗ろうとしているのが大手牛丼チェーンの吉野家である。本日2019年7月4日、吉野家は国内1161店舗において電子マネー『iD』を導入したことを正式に発表したのだ! やったーーーッ! さすが俺たちの吉野家ァァァァァアアア!!

・吉野家、ついに『iD』を導入

NTTドコモが発行する電子マネー『iD』と言えば、『Edy』や『Suica』などの交通系と並ぶ決済サービスの代表格である。ただ、個人的な印象としては『PayPay』や『LINE Pay』よりも一世代前の選手というか、スマホではなくカードでタッチするイメージが強い。

もちろんアプリをインストールすればスマホでの利用は可能であり、全国的にも『iD』が使える場所は非常に多い。とは言え、勢いや話題性という意味では『PayPay』や『LINE Pay』に少々遅れを取っているのが現実だろう。

・吉野家らしさ

ライバルチェーンの松屋はというと、早々にモバイル決済サービスを導入し、キャッシュバックなどのキャンペーンにも余念がない。一方、このタイミングで『iD』導入を発表する吉野家に、そこはかとなく “吉野家っぽさ” を感じたのは私(あひるねこ)だけではないはずだ。

食券機に頼らず、客との触れ合いを今も大事にする吉野家。本当は電子マネー自体使いたくないのだけど、お客様のために『iD』導入に踏み切りました──。そんな複雑な思いがもしかしたらあったのかもしれない。ところが、吉野家のホームページを見てみると……。


めっちゃ電子マネーに対応していた。


主要なブランドはほぼ網羅していた。なんと『Origami Pay』にまで対応していた。……ほとんど使えるやないか。逆になんで今時『PayPay』と『LINE Pay』が使えないんだ。なんでこのタイミングで『iD』なんだ。そういうとこあるよな、吉野家って。

・今後の動向に注目

吉野家は今回の発表で「随時電子マネーの導入を進めてまいります」と説明しているため、今後使用できる決済サービスが増える可能性はある。が、現時点ではまだ『PayPay』も『LINE Pay』も利用できないので注意してくれ。念のため繰り返すが、今日から使えるようになったのは『iD』である。

参照元:吉野家(PDF)
執筆:あひるねこ