若者に人気のSNS『TikTok』。BGMに合わせて、口パクしたり踊ったりする動画を投稿するこのアプリは、言わずもがな音楽が重要な要素となってくる。そのため、このアプリから若者に流行する曲が生まれていたりもする。
とは言え、自作曲を不特定多数のユーザーが使えるように配信する機能はない。やっぱり、そこはレコード会社的な力が必要なのか……と思いきや、意外と簡単に配信できたためお伝えしよう。自作曲が大塚愛と並んでるゥゥゥウウウ!
・TUNECOREからTIkTokへの配信が可能に
以前の記事で、インディーズでも余裕で曲がリリースできるサービス・TUNECOREをご紹介した。iTunes StoreやSpotifyなど、ほとんどの音楽配信ストアに一括でリリースできるこのサービス。CD流通のみだった時代から考えると簡単すぎて不安になるレベルだ。
なんと、2019年4月17日からそんなTUNECOREの配信先にTikTokが加わっていたのである。というわけで、さっそく以前リリースしたロケットニュースの曲を配信してみることに。
・リリース済みの場合
TUNECOREからリリースしていれば、TikTokにその曲を配信するのは超簡単。ダッシュボードから「マイリリース」を選択し、リリース一覧から希望の曲を選んで、リリースページの1番下にある「ストア確認・追加」から『TikTok』を選択するだけ。リリースの手順についてはこちらの記事をご確認いただければと思う。
・初リリースの曲がTikTokに配信されるまで
だが、TikTokで再生されるのは視聴開始時間から15秒と決まっている。私の場合、設定した視聴時間を変えたかったので、1度リリースを取り消し視聴時間を変更してリリースしなおすことにした。そこで、初リリースの曲がTikTokに配信されるまでを以下に記載したい。
1. ダッシュボードから「アルバム登録」もしくは「シングル登録」を選択
2.「配信エリア」を選択し「次へ」
3. リリース登録したいアーティストを選択して「確定する」(登録していなければ「アーティスト追加」から登録)
4. 曲の情報を入力、音源をアップして「ストア選択へ」
5. 任意のストアと「TikTok」を選択
6. アカウント情報を確認後、決済(1年間配信の登録料は税別4750円)
7. 最後に決済確認ページがあり、リリース登録が完了
──これでこちらが動くのは終了。あとは、リリースされるのを待つのみ。リリースが反映されるタイミングは配信ストアによってバラバラだが、参考までにiTunesは翌日くらいにはもう反映されていた。6月10日に登録したこのリリース。その日から、毎日TikTokで「ロケットニュース」と検索したところ……
ついに引っかかった! し・か・も……
大塚愛と並んでるゥゥゥウウウ!!
──録音も自分たちで行った音楽素人集団ロケットニュース24の音源が、エイベックスと並んでいることが感無量である。ちなみに、TikTokに反映されたのは6月14日のこと。さっそく、このBGMを使って動画を投稿してみると……
右下のBGMの欄に情報が表示された! アプリ内に配信されているため当たり前なんだけど、メジャーアーティストと区別がないのは嬉しいものである。
音楽サイト「ローリングストーン」によると、セルフリリースアーティストの2018年の収入は世界中で6億4300万ドル(およそ710億円)にのぼるという。不況と言われる音楽業界。便利になるインディーズからのリリース。ミュージシャンの生きる道はどこにある?
参照元:TUNECORE、RollingStone
執筆:中澤星児
Screenshot:iOS(Tik Tok)