皆さんはこんな経験ないだろうか? 友達がLINEでイベントや食事に行く店のフライヤーを送ってきた場合に、お店の住所を地図アプリに1文字1文字入力したことは。「イチイチ文字打つの面倒くせええ! URLよこせやコラーッ!!」と、憤慨していた人に朗報だ。

もうそんな煩わしいことをしなくていいぞ。LINEは最新のアップデートで、写真から文字を読み取る機能を実装したのだ。これを使えば、LINEで文字を読み取って一発コピー! そのまま地図アプリにペーストすれば住所を入力する手間は省ける。ただし、まだちょっと精度は低いかも……。

・最新バージョンで

本稿では、iOS版のアプリで説明を進めたいと思う。2019年5月7日、バージョン9.6.5のアップデートの説明には次のようにある。

「トークで送受信した写真や。トークルームのカメラで撮った写真から文字を読み取ることができる機能を追加」(アップデートより)


ほほ~、これは便利だ。小さな改善ではあるけど、これで多少のストレスから解放されると思うと、素晴らしい進歩だ。早速使ってみるとしよう。


・文字の読み取り方

どれほどの精度かたしかめるために、まずは当サイトの記事をキャプチャした画像を用意。それを編集長のGO羽鳥に送信する。


この記事の文字を ひとつひとつ入力しようと思うと手間がかかるのだが、文字の読み取り機能を使えば超カンタン! まずは画像をタップして拡大表示する。


そして、画面右上の「T」をタップする。すると、画像をサーバーに送信するかどうかを求められるので、これに「同意」。


送信された画像は、文字部分にハイライトがついた状態で表示される。


そのハイライト部分をタップすれば、文字だけが画面下に表示される。

これをコピーして別のアプリでペーストして活用してもヨシ! 「次へ」をタップしてこのままLINE相手に送信してもヨシだ! おお~! これ地味に便利。使いどころは限られるかもしれないけど、それでも便利だ。


・手書きはまだまだ

ウェブページのキャプチャはほぼ問題なく読み取ることができたが、手書きの文字はどうだろうか? そこらへんにあった箱に書いてある「すぐ空ける」と書かれた文字を読み取ってみると……。



「ミける」……残念。


縦書きの精度を確かめるために、銀だこの看板を読み取ると……。

「銀にこ 大衆酒場 銀だこ大衆酒場」……惜しい。


まだ読み取り精度には疑わしいものがあるが、それでもないよりはいい。今後さらに性能が向上することに期待したい。

Report:佐藤英典
Screenshot:iOS「LINE」