室内で音楽や動画を鑑賞する時、イヤホンやヘッドホンも没入感があって良いが、やはりスピーカーも捨てがたい。そこで今回は、数あるスピーカーの中でもここ数年で人気が高まっている「サウンドバー」を使ってみることにした。
購入したサウンドバーは『TaoTronics TT-SK018』で、価格は2000円台となかなかのお手頃価格だ。メーカーのFacebookによると、発売されてから1カ月以上分の在庫が即日完売した商品らしい。さて、使い勝手や音質はいかがだろうか。
・米国で設立されたオーディオメーカー「TaoTronics」
2007年に米国で設立された「TaoTronics(タオトロニクス)」は、中国・深センに本社を構える「SUNVALLEYグループ」が展開するオーディオ・家電メーカーである。Bluetoothイヤホンや防水Bluetoothスピーカーが人気なので、同社の名前を知っている方も多いだろう。
そんなヒット商品を連発しているメーカーのサウンドバーとなれば、性能の高さを期待せずにはいられない。そして前述の通り、販売価格が2000円台とお手頃価格であるところもポイントだ。
筆者は同商品をAmazonにて2799円で購入(200円クーポン適用)。パッケージを開けると、中には本体と電源供給用のUSBケーブル、そして取扱説明書が入っていた。
本体前面には金属素材が使用されていて高級感が漂う。また裏面から音声入力とマイク出力のケーブルが出ているほか、ヘッドホン出力端子とマイク入力端子も装備されていた。
・スタイリッシュなデザインが好印象
それではまずパソコンの液晶ディスプレイ下にセットしてみよう。置いてみると……おおっ、これはカッコイイ!
無駄な装飾が無くスタイリッシュなデザインが好印象だ。そしてデザインが優れていると、なんだか音も良さそうな気がしてくるから不思議である。
いよいよ音質をチェックだ。今回は比較対象としてPCスピーカーの超定番、LOGICOOL「ステレオスピーカー Z120BW」も用意した。
2つのスピーカーを聴き比べてみたら……
・TaoTronicsは声が聴き取りやすい
TaoTronicsよりLOGICOOLの方がサウンドがソフトな印象だ。また、左右のスピーカーを離して設置することで音に包み込まれるような感覚が得られた。重低音こそ出ていないものの、さすが安定のロングセラー商品である。
一方、TaoTronicsも同じく重低音は出ていないが、LOGICOOL に比べて元気なサウンドで中高域が明らかにクリアだ。そのためボーカルや台詞といった声がとても聴き取りやすい。左右のスピーカーを離して設置することができないのでLOGICOOLよりも音の広がりは狭くなるが、サウンドにキレがあってこれはこれでイイ感じである。
そしてサウンドバーといえば、やっぱりテレビでしょ! ということで実際にテレビの下に設置すると……おっ、テレビのフレームが同じシルバーなので、純正かと思うほどデザインがマッチしているではないか。
まずはオーディオケーブルを接続して……
USB端子に電源ケーブルを差し込む。
そしてテレビの主電源をオンにすると……
よしっ、サウンドバーの電源も点いたぞ!
・テレビでも効果アリ
映画を視聴してみた結果、テレビ(47インチ)の内蔵スピーカーに比べて低音の豊かさやワイド感は劣るが、やはり声がグッと聴き取りやすくなった。ただし、テレビによって内蔵スピーカーの音質には差があるので、あまり効果がみられない場合もあるかもしれない。
お手頃価格のサウンドバー『TaoTronics TT-SK018』はスタイリッシュなデザインとキレのあるクリアな音質が特徴だ。特にボーカルや台詞など、声が聴きとりづらい場合に効果を発揮する可能性は大である。お手頃価格のサウンドバーを探している方は要チェックだ。
参考リンク:Amazon「TaoTronics TT-SK018」、Facebook @TaoTronicsJapan
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.