高コスパなあったかインナーといえば、ユニクロの「ヒートテック」が定番であることは言うまでも無いだろう。ではここ数年、テレビやネットなど各種メディアに登場し、話題となっている高級あったかインナー『ひだまり』をご存知だろうか?

今回は極寒の地である北海道で、そんな「ひだまり」がどれだけ暖かいのかを「ヒートテック」と着比べながら確かめてみた。結果は次のとおりである。

・シリーズ最高クラスの保温力を誇る『ひだまり エベレスト』を購入

今回購入したのは「ひだまり」シリーズ中で最高クラスの保温力を誇る『ひだまり エベレスト』だ。ひだまり本舗 楽天市場店での販売価格は税込9720円。さすが裁断から縫製・検品まで日本国内で行われているというだけあって高価である。

果たしてどれほど暖かいのだろうか? 今回は比較対象として、ユニクロの『ヒートテックウルトラウォームクルーネックT』──いわゆる “ヒートテックの超極暖” を用意した。なお、こちらの通常価格は税込2149円となっている。

・『ひだまり』の方が少し厚手

まず2つの生地を比べると、ユニクロは厚手で裏が起毛になっていて、パッと見たところスウェットのような雰囲気。一方、ひだまりはユニクロよりも少し厚手で、複数の生地を重ねて縫ったキルト素材だ。なお、説明によれば、3重構造(袖部のみ2重構造)とのことである。

・いずれもフィット感は良好

次は肌触りをチェック。室内で袖を通してみたところ、ヒートテックは肌触りがサラリとしていながらほんのり暖か。また、ひだまりはふんわりとした風合いでより暖かく、空気の層に包まれたようだった。

さらにフィット感はいずれも良好。前述の通り、ひだまりの方が少し厚手だが、収縮性が高いこともあって不思議と違和感は無し。ちなみに重さを計ってみたところ、ユニクロが303g、ひだまりが330gで違いは27gだけだった。

・すぐに違いがわかった

それでは、暖かさを確認してみよう。やってきたのは極寒の地、北海道は札幌市内にある林だ。


気温はマイナス約12度。


風が吹いていないのが幸いだが、濡らしたTシャツが数分でガッチガチに凍ってしまうほどの寒さである。


肌着1枚になって、



3分間ずつ保温性を確認したら……



すぐに違いがわかった。



『ひだまり エベレスト』マジあったかい。


具体的に言うと、ユニクロはダウンジャケットを脱いだ瞬間から冷気が入ってくるのに加えて、生地自体が冷たくなり、3分後には耐え難い寒さに。しかし、ひだまりは空気の層に守られているような感覚で、3分程度なら耐えられるレベルだった。

ちなみに動けば違う結果になったりして……と思い、肌着の上から薄手のウインドブレーカーを着て歩き回ってみたが、結果は同じ。ひだまりの方が明らかに暖かかった。

話題の『ひだまり』は高価なだけあって確かに優れものである。より保温性の高いインナーが欲しい方は思い切って試してみるのもアリだろう。あとは耐久性も気になるところ。今後、使い続けてどうなるのか経過もみていきたい。

参考リンク:ひだまり本舗 楽天市場店ユニクロ
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.