恥ずかしながら現在33歳の私(あひるねこ)は、新幹線に3回しか乗ったことがない。飛行機には数えきれないほど乗っているし慣れているのだけど、なかなか機会に恵まれないのだ。そのせいか、新幹線に乗るとなるといまだにちょっと緊張してしまう。
これは先日、私が記念すべき人生4回目の新幹線に乗った時の話だ。今まであまり気にしたことはなかったのだが、今回ばかりはどーーーしても我慢ならないというか、「やめてくれ~」と思う出来事があった。おい、よく聞け。客席の自動ドア。お前はもっとこう……何とかならんのか?
・4回目の新幹線
1月某日、朝7時。東京駅にて。厳しい寒さに震えながら、私は博多行きの「のぞみ」に乗車した。人生4回目と書いたが、一人で乗るのは今回が初めてである。新幹線で西日本に行くのもこれが初めてだ。33歳、緊張しております。
・「ド」が付く素人
そんな感じなので指定席に関しても、どこを選ぶのがベストなのか正直よく分からない。窓側なのか通路側なのか。2列席なのか3列席なのか。車両中央なのか端寄りなのか。ネットで調べても様々な意見があり、それがこの迷いにさらなる拍車をかける。とりあえず前後左右にヤバイのがいない場所でお願いしたいところだが……。
で、結局私が座ったのは前から2列目の通路側だった。隣には誰もいないし、まあまあのポジションではないだろうか。朝早く出てきたので、目的地までこのまま少し眠れればいいのだけど……。
しかし、私のこのささやかな願いは無残に打ち砕かれることになる。あの忌まわしい自動ドアによって──。
・異変
東京を出てもうすぐ品川に着こうかという時点で、私は車内に不穏な気配を感じ取っていた。何だろう、さっきから……。一言で表すなら激寒い。冷たい風が足元にハチャメチャに押し寄せてきている。寝るってレベルじゃねぇぞ、マジかこれ。
・迷惑すぎる自動ドア
だが、それも当然だろう。なぜか? 前方にある自動ドアが、先程からウインウインとアホみたいに開閉を繰り返しているからだ。おかげで連結部の冷気がガンガン客席に入り込んでしまっているではないか。ディフェンスザルすぎだろ、ウイイレ初心者かよ。
見ているとどうやらあの自動ドア、最前列の人の動きに反応しているようだ。むっ!? 立ち上がっただけで開いただと……? バカな! なんという感度……!! まずい、このままでは事あるごとに冷気が入ってくるではないか。超寒みィィィィイイイ! 仕方ないとはいえ、こういう時に限って最前の人は席を立ちまくる。
・自動で開くな
……ていうか、なんで勝手に開くんだよ! 中からはタッチ式にしてくれよ!! ドアに触れたら開くようにすれば、こんなことにはならないだろ! もちろん荷物で手が塞がっている人もいるかもしれない。でも、タッチくらいならできるだろ! じゃないと改札くぐれないだろ!!
一人震えていると、そこへ5歳くらいの男の子と父親らしき男性がやって来た。どうやらトイレに行くようだ。男の子が手をかざそうとした、その刹那。独りでに開く自動ドア。くるりと父親の方を見た男の子の表情からは、「いや勝手に開くんかい!」という感情が透けて見えないこともなかった……ような気がする。
・教えてくれ……
少年よ、みなまで言うな分かっている。キミもそう思うだろ? この自動ドアは、タッチしたら開くシステムであるべきだよな? たしかに私は新幹線についてド素人だが、絶対その方がいいと思うのだ。新幹線ガチ勢の諸君はこの件、どうお考えだろうか?
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼沢井メグによると、新幹線 “最強の席” は「通路側 × 車両最前列 × 3列シート」とのこと。