一体どうしたというのか? くら寿司の暴走が止まらない。進撃のくら寿司である。つい先日も海苔巻きの中に揚げちくわを挿入するという、かなりギリギリのラインを攻めた恵方巻で話題になったばかりなのに、またしても謎な商品を発表してしまったのだ。
2019年2月1日から2月14日までの間、全国のくら寿司で期間限定で販売される新メニュー、その名も『チョコぶり』! たった5文字の中に詰まったとびきりの狂気に恐怖しかないが、言うまでもなくバレンタイン用の商品である。どうした、くら寿司よ……。
・『チョコぶり』だと……?
冬と言えばブリだ。煮ても焼いてもウマいが、刺身で食べるのが個人的に至高。もちろん、寿司ネタとしても最高。だが『チョコぶり』なんて魚はこれまで聞いたことがない。言葉だけ聞いた印象としては、控えめに言ってゲロマズである。
……いや、きっとこれは くら寿司の悪ふざけに違いない。その正体は、ぶりの形をしたドッキリタイプのチョコレートなのではないか? と思っていたところ、予想外の事実が発覚してしまったぞ。いいかよく聞いてくれ……。『チョコぶり』、ガチで魚でした。
・画期的な養殖魚だった
実は『チョコぶり』とは、愛媛県 農林水産研究所 水産研究センターと宇和島プロジェクトが開発した “チョコレートを混ぜた餌” を与えた養殖ブリのことだったのだ! 価格は1貫100円(税抜)で、なんと今回が世界初の一般販売となるらしいぞ。マジかよ、いきなり壮大な話になったんだが。
『チョコぶり』は通常のブリと比べ、カカオポリフェノールの抗酸化作用により切り身の鮮度が維持されるため、見た目の劣化が遅いのが特徴だ。これにより水揚げから約5日間、色鮮やかに鮮度が保たれるんだとか。え、普通にスゴない?
・味が気になる
ただ、味の方はどうなんだろう? 鮮度が維持され続けるのは分かったが、味が落ちてしまっては意味がない。もうバレンタインとかどうでもいいから、二つのブリの食べ比べをしたいぞーッ! というわけで皆さん、2月14日はチョコではなく『チョコぶり』をください。