いま、とあるツイートが話題になっている。ごくごく簡単に説明すると「NHKが管理会社を偽って『部屋を開けて』と言ってくるから気を付けろ」というものだ。該当のツイートは盛大に拡散しているものの、ハッキリ言ってその真偽は定かではない。
添付された画像のチグハグさ、投稿者の不自然な発言、そして何よりも「NHKが本当にそこまでするのか?」という点が大いに気になる。そこでNHKのお客様相談室に電話し、実際のところはどうなのか聞いてみることにした。
・NHKには納得してないが
個人的にはNHKに対し、納得できないことも多い。そもそも半強制的な受信料の徴収は時代錯誤だと思うし、ぶっちゃけ受信料自体も高いように感じる。よく言われるように「スクランブル放送にしろよ」はまさにその通りで、なぜNHKの民営化に動く政治家がいないのか理解できない。
とはいえ、子供が生まれたからEテレにはお世話になっているし、100%納得はしていないものの、受信料を払い続けている。きっと、記者のように「NHKに対し100%納得はしていない人」はメチャメチャ多いことだろう。
それでも──。
仮に話題のツイートがフェイクだとしたら “ウソ” でNHKを貶めることになる。それはいかがなものか? 記者的には明日NHKが解体されても痛くもかゆくもないが、ありもしないウソが蔓延していくのを見過ごすわけにはいかない。というわけで、NHKのお客様相談室に電話し、そこんところを聞いてみることにした。
なお、毎度のごとくNHKに対しては「メディアの取材」であることはおろか「身元」も明かしていない。
──いまインターネット上で話題になっているのですが、NHKが管理会社を名乗り受信料の徴収、新規契約の手続きを行うことはあるのでしょうか?
「そのようなことはありません。担当者は必ずNHKの訪問員であることを名乗るように定められています。また、証明書の携帯を義務付けられています」
──まあ、そうですよね。では、担当者が恣意的にNHKの訪問員であることを名乗らないケースはあるのでしょうか?
「こちらでは “そのようなことはない” ということを前提にしておりますので、お答え致しかねます」
──では、NHKとしては “訪問員は必ずNHKだと名乗る” ということですね?
「そのように定められております」
正直、ありきたりの定型文的な回答しか得られなかったが、NHKとしたら「そうとしか答えようがない」と言ったところだろう。ただ、少なくともNHKが組織ぐるみでウソを推奨しているとは考えにくいのではなかろうか。
・少なくとも組織的ではない……と思う
もちろん、最終的に現場を訪れるのは人間なわけで、個人の判断でウソをつく可能性はゼロではない。コンプライアンス至上主義のこのご時世、本当にそこまでするかはさておき、仮にそうしたことがあったとして「組織的な取り組み」なのかは疑問が残るところだ。
とにもかくにも、NHKによれば「担当者は必ず訪問員と名乗る」とのことである。まあ、こうしたツイートさえ話題になってしまうということは、それだけNHKの存在ややり方に不満を持つ人が多い、ということなのかもしれない。
参考リンク:NHK「訪問員のお手続きについて」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼NHKには全ッ然納得してないけどな! でもウソで貶めたとしたらダメだ!!
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