長いようで短かった2018年。今年も当サイトは数々のグルメ記事をお送りしてきた。特にコンビニや飲食チェーンの新商品についてお伝えすることが多かったように思うが、私(あひるねこ)がもっとも印象に残っているのが「かつや」である。

とんかつ定食やカツ丼などを手頃な値段で提供する「かつや」。別に変わったことをするイメージはないが、今年の「かつや」は新商品において、異様な荒ぶりを見せていたと思うのだ。私が実際に食した3つのメニューで振り返ってみたい。ちなみに、胸焼け注意である。

・その1:全部のせカツ丼

9月に発売された『全部のせカツ丼』は、その名の通り「かつや」の主力を一つの丼に集結させた総力戦のような商品だった。内容はというと、ヒレカツにエビフライが2尾、巨大なから揚げ、そしてロースカツが丸々1枚である。

これらが丼の上に全部乗っているのだ。そう、圧倒的なまでに茶色い。普通ならロースカツだけで満足するはずなのに、そこに重火器のようなオプションがこれでもかと追加されておりボリューム絶大。こんなに揚げ物を食べることは、そうはないだろう。


・その2:タレカツ丼

と思いきや、その『全部のせカツ丼』を上回る凶悪な商品があった。10月に発売された『タレカツ丼』である。コイツの何がヤバイって、カツが3枚でも4枚でも5枚でも値段が一律だったのだ。なら当然5枚いくっしょ! と軽い気持ちで注文した結果、地獄を見たでござる。

想像してみて欲しい。スマホサイズのカツが5枚も乗った丼を。いくら鶏ささみとはいえ、揚げ物だけそんなに食えるか! 柔道部じゃねーんだぞ!! しかし、死闘の末、私は見事完食することに成功した。満腹度は『全部のせカツ丼』の約1.5倍といったところだろうか。いや、これはマジでヤバかった……。


・その3:生姜焼きとん汁定食

最後はボリュームがすごいとかではなく、ただ単純に超問題作である。とん汁の中に生姜焼きとロースカツをぶち込んだカオスな商品『生姜焼きとん汁定食』(12月発売)。実はこれ、テレビ番組『有吉弘行のダレトク!?』のコーナーで紹介された「没メニュー」なのだ。

最初のうちは、カツ煮みたいな感じでなかなかウマい。「意外に悪くないね!」という声が上がるのも うなずける。だがしかし、後半は衣がドロドロになってしまい極めて微妙。どう考えてもそれぞれを別々に食べた方が幸せだったろう。結論としては、これを没にした「かつや」社長は神である。


以上、強烈な印象を残した3つの商品を振り返った。今年出た新メニューのすべてを食べたわけではないが、「かつや」の荒ぶりが十二分に伝わったのではないか。ちなみに、上記の商品はすでに販売終了となっているためご注意いただきたい。

・来年の荒ぶりに期待

当サイトにおいて「かつや」の記事は人気が高く、それだけ注目度が高いのだと思われる。来年はどんな荒ぶったメニューが登場するのか、今から楽しみだ。その際はしっかりレポートしていくのでお楽しみに!

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.