いよいよアーモンドアイが古馬と激突だ。秋華賞からジャパンカップへというローテーションを見たら、誰もがこう思うだろう。あのジェンティルドンナの再現なるか──と。
説明するまでもないが、ジェンティルドンナは2012年度の三冠牝馬。ジャパンカップでは、当時の最強馬だったオルフェーヴルを退けて優勝した。あれから6年、同じく牝馬三冠を制したアーモンドアイはジャパンカップを勝てるのだろうか。
・3歳牝馬が強い
結論からいえば信じていい。なぜアーモンドアイがジャパンカップを勝てるのかというと、休み明けながら秋華賞を圧勝したことが大きい。疲れが残るかもしれない秋3走目なら不安要素となったかもだが、2走目で余裕を残している……というより上昇気配さえ漂っているから期待できる。
そして何より斤量差が有利に働くだろう。何しろ4歳以上の牡馬なら57キロに対し、3歳牝馬は53キロと4キロも軽い。過去のレースを振り返っても、ジェンティルドンナはもちろん、デニムアンドルビーやレッドディザイアが3歳時のジャパンカップで馬券に絡んでいる。
もっとさかのぼればファビラスラフインもいるように3歳牝馬は馬券に絡む。ジャパンカップに駒を進める時点で実力馬&陣営の自信ありということもあるが、結果もしっかり残しているのは決して斤量と無関係とは言えないだろう。
・アーモンドアイに不安なし
また、アーモンドアイの不安要素を探したところで本当にない。春に不安視された距離もオークス(ジャパンカップと同じ東京2400m)を圧勝したことで払拭。古馬との初対決が未知の世界ではあるが、あのルメール騎手が絶賛するくらいなので、手綱をとっていてもよほど強さが抜けているのだろう。
1番人気で単勝2倍台……もしかしたら1倍台もあるかも。馬券的には買いたくないが、買わないと当たらない。ただ、荒れるときは荒れるのがジャパンカップというレースだ。本命こそアーモンドアイだが、2番手はどの馬にもチャンスありと見る。そこで買っておきたいのが外国人騎手である。
・外国人騎手を買うべき理由
というのも、1999年以降のジャパンカップは毎年外国人騎手が馬券に絡んでいるのだ。この秋、勢いが止まらないことも考えたら彼らを買わないのは馬券を外しにいくようなものだろう。いい騎乗をするから有力馬の依頼が外国人騎手にいく──そんな好循環はしばらく続きそうだ。
じゃあ、どの馬をチョイスするのか。スワーヴリチャード、サトノダイヤモンド、サトノクラウン、サンダリングブルー、カプリあたりが外国人騎手の出走馬だが、記者は昨年同レースを制したシュヴァルグランを推したい。
相性のいいボウマン騎手が騎乗停止になったのが痛い(C・デムーロ騎手が騎乗予定)ものの、府中と中距離なら本来の実力を発揮できるだろう。2週連続で乗り替わり騎手がG1を制しているし、C・デムーロ騎手は実績もあるため、大きなマイナスとはならない。
・マンバくんとのシンクロ予想
買う馬券は当日決める予定だが、アーモンドアイとシュヴァルグランが軸なのは揺るがない。そこからムーア騎手の手腕(カプリ)に怯えながら、人気薄も警戒しつつ勝負する。ちなみに理論を全無視する欲ばりマシンの「マンバくん」でもジャパンカップを占ってみたら……なんと!
「1」「7」「12」
1枠1番のアーモンドアイが本命と出た。天(マンバくん)までアーモンドアイの味方とは……これはマジのマジで死角なしか。なお、7番は過去2着に好走したことのあるサウンズオブアース。12番は不気味な存在のムーア騎手だ。こちらは3連複で買っておきたい。アーモンドアイはどうなるか。発走は25日の15時40分だ。
・【追記(結果)2018年11月26日11:05更新】
いやはや、いやはや、アーモンドアイが強すぎた……。アーモンドアイ、キセキ、スワーヴリチャードの決着だったことでトリガミ(的中させたのにマイナス)だった人も多いのではないでしょうか。私はシュヴァルグランを買ってたので馬券は外れましたが、レコードタイムも含め、いいもの見せてもらいました。気持ちを切り替えてチャンピオンズカップに臨みたいです。