最高だ……ただ最高としか言えない。本サイトでは以前、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の感想をお届けしたが、和才雄一郎が書いたその記事を読んで私(中澤)も映画が超見たくなった。そこで見に行ったところ、冒頭の状態に陥ったわけである。語彙力がなくなるほど猛烈に感動した。
詳しくはネタバレになるため言えないが、本記事ではそんな映画で触れられていないクイーンの一面をご紹介したい。フレディ・マーキュリーが日本語を歌い上げる曲があるって知ってた?
・『ボヘミアン・ラプソディ』では語られない
その曲のタイトルは『Teo Torriatte (Let Us Cling Together)』。声に出して読んでみると分かりやすいが、「手を取り合って」という日本語である。
この曲は1976年に発売された『A Day At The Races(華麗なるレース)』に収録されているもの。映画では『オペラ座の夜』の田舎でのレコーディングがハイライトの1つとなっているが、『華麗なるレース』はその次にリリースされたアルバムだ。
このアルバムからは『Somebody to Love』が流れるものの、物語中ではほとんど触れられていない。クイーンの輝かしい経歴とフレディの数奇な運命を描く上でカットも仕方がないのかもしれないが、アルバム最後に収録されている『Teo Torriatte (Let Us Cling Together)』は名曲中の名曲。
「手を取り合ってこのまま行こう 愛する人よ 静かな宵に 光をともし 愛しき教えを抱き」
そう歌い上げるサビは、フレディ・マーキュリーの伸びやかな声と大仰な雰囲気がクイーン印。ちなみに、作詞作曲はギタリストのブライアン・メイだ。ファンにはお馴染みの曲だが、映画を観終わった後に聞くと、クイーンを身近に感じることができるだろう。