ロケットニュース24

【突撃】千眼美子にインタビューするフリしてイングヴェイしてみた

2018年10月1日


音楽で食べていきたい。そんな想いを胸に上京したあの日から早13年。私(中澤)がミュージシャンとして売れる兆しはゼロだ。ミュージシャンとして1発当てたい。そのためには、待ってるだけではダメだ!

そんな時、ちょうど千眼美子(清水富美加)さんが映画の声優をやるという話が舞い込んで来た。千眼さんと言えば、趣味がギターで作曲などもするという噂を聞く。そこで、映画のインタビューをするフリしてイングヴェイを弾いてみることにした。バンドやろうぜ!

・イングヴェイとは

イングヴェイ・マルムスティーンは1980年代に速弾きギタリストの先駆けとなった人物だ。そのハイスピードかつエモーショナルな速弾きは、現在も多くのギタリストに影響を与え続けている。

ギターを弾いている者ならば、イングヴェイが目の前に現れたらビビらずにはいられない。さらに、イングヴェイからバンドに誘われようものなら2つ返事で「OK!」と言うに決まっている。むしろ、千眼さんの方からバンド結成を申し出てくるかもしれない

我ながら完璧な作戦である。というわけで、さっそく、イングヴェイになってインタビューの行われる都内某所へと向かうことにした。行くぜ



会場に入ると、現場はピシッと凍ったような空気に包まれていた。そんな空気の中心に今回の映画『宇宙の法―黎明編―』のポスターがセットされている。

製作総指揮と原案が大川隆法さんのこの映画は、原始の地球を舞台に、宇宙人や人類創世などについて描くフィクションだ。あれ? このテーマの壮大さってイングヴェイの音楽にピッタリじゃね? 『Far Beyond The Sun』とか合いそうやん。主題歌にどう? そんなことを考えていた時……

千眼美子さんキタァァァアアア! 本物や!!


心なしか、この部屋の空気圧が上がった気がする。ここは1つ本当にインタビューをして雰囲気を和らげてみようかな。本作に出演してみてどうでしたか?

千眼美子「今回の映画は『UFO学園の秘密』の続編なんですが、前作は清水富美加時代に仕事の合間に映画館で見ていたんですね。なので、まさかその作品に出させてもらえるなんて……! って、凄い嬉しいです」

──なるほど!

………………………

──清水富美加って言っちゃって良いんですか

千眼美子「全然大丈夫ですよ! 戸籍上もそうなってるので」

──なるほどなるほど!

………………………

………………………………………………

──あのー、清水さ……千眼さんは、レプ……

……タリアン(ヒト型爬虫類の宇宙人)は実在すると思いますか

千眼美子「全然いると思います。レプタリアンだけじゃなくて、ベガとかプレアデスとか色んな種族の宇宙人さんがいて、その星々で特性が違うらしいんですね。そのことは結構前から信じていたので、それこそ清水富美加時代から現場に行くと、この人はベガ星人っぽいなーとか思うことはありましたね(笑)」

──なお、千眼さんはベガ星人なのだとか。また、レプタリアンは本作中では侵略者として登場している。そして、そんなレプタリアンの女帝が、今回千眼美子さんの演じるザムザだ。千眼さんいわく「カッコイイキャラ」のザムザには、演じていて影響されるものがあったという。

私は事前に作品を見たのだが、ザムザの声を目の前の女性がやっているとはとても思えなかった。それほどに、千眼さんのゆるふわな空気は、ビシッとしたザムザとは別人だ。これが演技力なのか。やっぱり女優さんって凄い。いやはや……


どのタイミングでギター弾き出したらいいんだろう?


これまで、のんさんやアンドリューW.K.などの有名人にイングヴェイしてきた私。しかし、今回はガチで分からない。っていうか、本当にイングヴェイしてしまって良いんだろうか?

目の前には千眼美子さん。さらに、部屋の中には千眼さんの事務所関係者たちが固唾を呑んで見守っている。マジで考え直した方がいいんじゃないか自分よ

気づけば震える手。ピックを握る指にも力が入らない。ライブハウスとは違う緊張感が三度私の背骨を駆け上がる。怖い恐い怖い……今回はガチで怖い

だが、このまま帰るわけにはいかない。逃げるわけにはいかない! なぜなら、私はギタリストだからだ!! 今こそ轟けハートビート! 千眼美子の心臓に届けオレのギターよ!! イッケェェェェエエエエエエ!!!!!


ウマく弾けたかどうかはわからない。ただ、1つ言えることは、演奏中に近づきすぎてガチで関係者がザワついたということ。意外と演奏中ほど周りの雰囲気をダイレクトに感じるものである。そんなセンシティブなプレイの詳細は動画でご確認いただければと思う。

ともかく、できるだけのことはやった。千眼さんの反応も決して悪くなかったように思う。ひょっとしたら、すでにバンドに誘いたくなっているけど、言い出すタイミングが分からないのかもしれない。ギターを弾き出す前の私のように。

全くシャイなんだから。そこで、こちらからさりげなく隙を見せてみることにした。なんなら、一緒にバンド組んでもいいよ


千眼美子さん「あー……バンド組む……あのー」



──どうした? 言いたいことがあるなら気を使わなくていいんだよ?



千眼美子さん「そうですね……えー……」



千眼美子さん来々来世で!」



──ん? 今は?

千眼美子さん今は組めない。

_人人人人人人人人人_
> 今は組めない。 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


来世は東京のイケメン男子にしてくださーい……



──というわけで、3回転生後に千眼美子さんとバンドを組むことになった。大体1000年後くらいだろうか。



はからずも、輪廻を越えた約束をしてしまった私。はたして、来々来世も人間に生まれることができるだろうか。そのぶきっちょな笑い方をめがけて転生を繰り返していこうと思う。

・『宇宙の法ー黎明編ー』

2018年10月12日(金)日米同時公開
配給:日活 配給協力:東京テアトル
©2018 IRH Press

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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