気になることはすぐにネットで検索できる現代社会。「知識はあっても実際に体験したことがない」という物事は意外と多いものである。

以前の記事で、彼女がいなかった私がネットで出会った彼女と同棲するまでの一部始終をお伝えした。その生活も3カ月目に突入したある日のこと。家に帰ると、まさにそんな「存在は知っていても実際に見たことがなかった物」が机の上に置かれていた。

え? これってまさか “アレ” じゃね? うわあ……初めて見た。それにしてもデカすぎない……?

・ピンクのデッカイ「アレ」

そのブツを見た時、思わず私は笑ってしまった。確かに、ネットやテレビではこんな状況が真しやかに語られたりするけれど、あまりにみんなが語りすぎて自分の中で「テンプレート」や「都市伝説」のようなポジションになっていたからだ。

本当にこんなことあるんだなあ。ピンクっぽい色使いとデカすぎるサイズに少し笑ってしまった。そんなブツの正体とは……


ゼクシィ。

──超デケェェェエエエ! 結婚情報誌「ゼクシィ」は超有名雑誌だが、それ関係の仕事をやっていない限り、独り身男性はまず読まない雑誌だろう。もちろん私も、名前は知っていてもまともに見るのは初めてだ。せっかくなので、読んでみたところ……


重ッ!! 内容以上に腕の疲れ方がヤヴァイ

しかも、カラーページも表紙も柔らかいため、クニャッとなってページがめくりづらい。この条件でこの分厚さを読むって何の修行なのか? 結婚って大変である。

・初めてゼクシィを読んで思ったこと

なお、親挨拶や婚約から結婚までのしきたりなど結婚のルールや代金の目安などが表になって書かれていたりするが、内容はほとんどが結婚式場のカタログ。1000万円くらいかかる式場もあるけど正気ですか

これは何かの間違いじゃないのか? ゼクシィを読んでいるだけで目が回るようだ。幸福さをバシバシ推してくる空気感も腹が立つ。この金が幸福にするのは我々ではなく式場のスタッフではないのか

近頃、日本では未婚者の増加が問題視されているが、結婚式がこんなに足元見てくるんだったらそりゃあ「結婚しない」っていう選択肢を選びたくなる人も多いだろうと思う。

さらに言うと、「やっぱり式は挙げた方が良い」という社会の圧力のような雰囲気も、だまされている気がして仕方がない。大事なことだからこそ自分が納得できるようにさせてくれ。

とりあえず、私たちは結婚式を本当にしたいかどうかから話し合うべきかもしれない……。と、ゼクシィを1回パラパラ見ただけで、割とガチで結婚について考えてしまった。

ベタベタだけど結婚と向き合うには効果抜群であることが分かったゼクシィ・チャレンジ。彼氏に結婚について真剣に考えて欲しい女子は、1度そっと置いてみるのも良いかもしれない。

そのかわり、彼氏側に一切結婚する気がない場合、それがキッカケで決裂する可能性もある諸刃の剣でもあることも覚えておこう。なので、チャレンジする際は自己責任でお願いします。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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