いわずと知れたアイス界の超大御所、ガリガリ君。シャリシャリ系のアイスが食べたくなった時には、真っ先に思い浮かべるアイスの中の一つだ。
そのガリガリ君に2018年8月7日から、ローソン限定で新商品が登場した。その名も『ガリガリ君スペシャーレ ずっしりあずき』だ。こいつは早速食べてみるしかねぇ! ついでにあずきアイス界のドンこと『あずきバー』と比べてみたぞ!
・甘納豆入りの甘納豆味カキ氷
まずはこの新しいガリガリ君についてだが、ローソンの商品ページによるとこうなっている。
「甘納豆入りの甘納豆味カキ氷を、ミルク味のアイスキャンディーで包みました。1本につき甘納豆を30g使用し、あずきの味わいと食感を楽しめるよう仕立てました」
なるほど、ただのあずきではなく甘納豆が入っているのか……ッ! 果たしてガリガリ君の甘納豆作戦が、『あずきの味わいと食感』に対してどう作用するのか楽しみだ。
・あずきアイスといえばあずきバー
しかし「あずきのアイス」といえば日本にはすでにアイツがいる。そう、硬派なことで有名なあずきバーだ。ここは一つ、両者を比べてみるしかないだろう。ということで、さっそく近所のローソンで購入。
価格はガリガリ君が175円。対するあずきバーは108円。どちらも税込み価格だ。並べてみたところ、袋に入った状態でのサイズはほとんど一緒。しかし中身は、ガリガリ君の方がやや長さがある。
また、あずきバーはガチにあずきオンリーな見た目に対し、ガリガリ君はミルクアイスが表面を覆っていて、うっすらと中のあずき色が透けて見える。
・中身は結構違う
切って断面を見てみよう。ガリガリ君のほうは商品ページのとおり、粒のままの甘納豆を、甘納豆味のカキ氷に混ぜ、その周囲をミルクアイスで包んだ構造というのが見てとれる。片やあずきバーのほうは、ひたすらにあずきをガチガチに固めた感じだ。こうして見てみると、あずきを商品名に冠しているものの、中身は結構違うようだ。
ちなみに切るときの手ごたえだが、ガリガリ君はあっさり包丁が通ったのに対し、あずきバーは包丁の背に体重をかけないと切ることができなかった。また、この段階で開封から数分が経過しているが、ガリガリ君のほうは早くも溶けだしている。執筆中の本日は台風でかなり涼しいことを考えると、晴れた暑い屋外で食べる際には注意が必要だろう。
・食感と味の両方で高レベルなウマさ
では肝心の味の違いはどうだろう。溶け出しているガリガリ君から食べてみると……めっちゃあずきやん!
形状を保ったままの甘納豆がしっかりとあずきフレーバーを出しまくっているところに、あずき味のカキ氷がシャリシャリ感を演出。さらに周囲のミルクアイスが、あずきの甘みを邪魔することなくブーストさせていてウマい!
・安定のあずきバー
ここで終わってもいい気もするガリガリ君のウマさだったが、あずきバーも食べてみよう。こちらは言うまでも無く安心で懐かしのあずき味だ。味としてはやはり、ミルクアイスの有無によるそれぞれの甘さがもっとも大きな違いとなっている。
どちらもこれ以上ないほどの “あずきフレーバー” を有しているが、あずきバーの方があずきそのものの素朴な甘さを堪能できる。また、あずきバーのあずきは圧縮されて一体化している感が強く、あずき一粒一粒の食感というのは余り感じられない。しかし、アイスそのものの硬さによる歯ごたえとして、やはりあずきバーの硬さは圧倒的だ。
・こしあんとつぶあん
両者の食感の違いについて、筆者的に最も近いと思ったのはこしあんとつぶあんのそれだ。あずきバーがこしあんで、ガリガリ君がつぶあん。あずきバーのあずきアイスとしての立場が揺らぐことは無いが、今回の新しいガリガリ君もあずきアイスの新しい選択肢として並ぶウマさに感じる。
ということで、マジに食感と味の両方で高いクオリティを実現している。筆者的にはガチで当たりな『ガリガリ君スペシャーレ ずっしりあずき』。ガリガリ君ファンはもちろん、あずき好きな方にもお勧めだ。ちなみに芯というか持ち手というか、中の棒のくじ的にはハズレだった。
参考リンク:ローソン「ガリガリ君スペシャーレ ずっしりあずき」
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.