会社員たるもの、職場では真面目に働かなければならない。もちろん分かってはいるが、我々も人間である。仕事中ついウトウトしてしまうことだってあるのだ。そりゃあ、暖かいオフィスにずっといれば眠くもなるさ。
しかし、そんなちょっとした居眠りさえも許さない驚愕のシステムが生まれようとしているぞ。朝日新聞によるとそのシステムは、人工知能(AI)が社員のまぶたを監視し、仕事中にウトウトしてきたら部屋の温度を下げて眠気を吹き飛ばすという代物らしい。マ、マジか……!
・社員絶対起こす
2018年7月25日、ダイキン工業と NEC は、オフィスでの居眠りを防止する空調システムを開発すると発表したという。何だよそれ、とやや間抜けな感じがしてしまうが、システムの仕組み自体はガチそのものだ。以下でご説明しよう。
1, パソコンの画面などに取り付けたカメラで、働き手のまぶたの動きを追う。
2. まぶたの動き方に変化が出る。
3. AI「あ、こいつ眠気におそわれ始めたな」
4. よっしゃ、部屋のエアコンの設定温度を一時的に数度下げたろ。
5. 目ェ覚ませや社畜オラぁぁぁぁぁあああ!
──とまあ、このような感じである。
ただこれだと、誰か一人でも眠気を感じたら連帯責任でみんなが寒くなるんじゃない? と思った人もいるだろう。どうか安心して欲しい。エアコン制御の技術を担当するダイキンは、眠気を感じた働き手だけに風をあてるエアコンの開発も検討しているそうだ。ふぅ~よかった。
・ネットの声
思わず「その発想はなかった!」と叫びたくなるこの新システムに対し、ネットでは感嘆の声が相次いでいる。そのいくつかをご紹介したい。
「すごい奴隷制度。ついでに足首に鎖で鉄球つけて、課長に鞭をもたせたらいいんじゃないかな」
「まじですごいね。『AI に仕事を肩代わりさせて人間が楽をする」とは真逆の『AI に監視してもらってもっともっと人間が働く』っていう未来を求めてるのか」
「頭悪すぎる! セルフマトリックスかよ!」
「人間の創造性を間違った方向に使うとこうなる」
「眠かったら、15分でも寝て、脳をすっきりさせた方が生産性が上がると思わないのだろうか」
「AI でまぶた監視する前にブラック企業を AI で監視させろよ」
「オフィスじゃなくて国会に必要なんじゃないのか」
・2年後には実用化?
まさに近未来なこのシステム。来年3月まで実証実験を続けて課題を洗い出したうえで、本格的な開発に乗り出す計画だそうだ。2020年にも実用化し、生産性の向上をめざす企業に売り込む考えとのことなので、全国の社畜諸君は震えて待とう!
参照元:朝日新聞
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.