同棲……それはだ。少なくとも、うだつの上がらない独身生活を送る私(中澤)にとっては。帰って来たら人が出迎えてくれるなんて、それだけで東京砂漠の砂嵐も渡っていけそうじゃないか。死ぬまでに1度でいいから同棲してみたいなあ

つい先日まで彼女がいなかった私にとって、「実現不可」という意味でもそれはまさしく夢だった。だが、今の私には子安辺美々(こやすべみみ)さんがいる! というわけで、同棲してみた結果……

・ネットでの彼女募集

2016年にネットで彼女募集を開始した私。髪の毛が同封されたヤバイ手紙が届くなど様々な修羅場を乗り越えて、つい先日付き合い始めたのが子安辺美々さん(仮名)だ。募集から2年。もう完全に諦めていただけに告白が成功した時はとても嬉しかったことを覚えている。

・膨らむ不安

そんな美々さんとの付き合いも2カ月。当初は探り探りだった会話も徐々にほぐれてきて、親を交えて呑むくらい打ち解けることができた。そんな時、私が感じ始めたのが「もっと会いたい」ということ。

神奈川住まいの美々さん。2人とも働きながらの「神奈川ー東京間」は遠かった。予定が合わなければ、週1回も会えないのである。なんか付き合ってるかどうか実感が湧かないっていうか、そもそも「付き合う」って何なんだろう

今まで持っていた疑問が、美々さん相手にどんどん大きくなっていく。みんななんで平然と付き合ったり別れたりできるの? こんなに正体が曖昧なものなのに……。

・同棲に至るまで

この不安は、キッカケがネットでの出会いで、いまだに私生活を知らなさすぎるというのも大きいかもしれない。そこで思い切って同棲について切り出した。

「同棲せん?」

美々さん「突然どうしたの?」

「実はかくかくしかじかで不安です」

美々さん「それはこっちのセリフ。だってロケットニュース24やで? 彼女募集も、いつ『ネタでした』って言われるか不安で……」

──美々さんは生まれも育ちも関東だが、私と話す時は関西弁がうつっている。それはさて置き、どうやら、彼女も同じ不安は感じていた模様。そのため、割とすんなり同棲することが決まった。いっちょやってみっか

・2人で引っ越し

そうと決まれば善は急げ。ということで、現在借りている部屋を解約。2人で3件くらい物件を内見すると、運良く2人ともが気に入る部屋に出会うことができた。

友人とルームシェアで2年暮らしたことがある私。同居は、1人暮らしとは色々とペースや勝手が違うことは知っていた。だが、経験もあるし、美々さんとならなんとかなる気がする。

と思っていたのだが完全に甘かった。美々さんとの同棲生活は衝撃の連続だったのである。やっぱり男同士のルームシェアとは根本的に話が違ったわ……。そんなことを思い知らされた続きは次ページで!

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.