いまインターネット上で “わざと女性にぶつかる男”、通称『ぶつかり屋』が話題になっている。『ぶつかり屋』を簡単に説明すると、女性とすれ違う際、絶対に避けないどころかわざとぶつかってくる男のことを指し、多くの女性から「いるいる」と共感を得ているのだ。
男性である私、P.K.サンジュンはそのような経験がなく『ぶつかり屋』と聞いても「またまた~」「そんなヤツいるハズないでしょ(笑)」と思っていたのだが……。何気なく『ぶつかり屋』のことを女性記者に聞いてみたところ、衝撃の答えが返ってきたのだ──。
・狙われやすい女性の特徴
まずは『ぶつかり屋』についてもう少し説明しておきたい。ネット上の声を見る限り『ぶつかり屋』に当たったことがある女性は非常に多く、特に「小柄な女性」や「逆らいそうもないような女性」が狙われやすいという。
中には「ベビーカーだと頻繁に遭遇する」などの声もあることから、ぶつかり屋は「弱そうな女性」をターゲットにしていると推測される。もしぶつかり屋の存在が事実ならば、なんと卑劣な連中なのだろうか。
・女性ライターに聞いてみた
だがしかし、偶発的ではなく “ワザとぶつかってくる男” がこの世にいるなんて 素直に信じられない のも事実だ。そこで姉妹サイト「Pouch」の女性ライター2名(百村モモと御花畑マリコ)に『ぶつかり屋』の実情を聞いてみることにした。
──ねえねえ、ネットで話題になってる『ぶつかり屋』って本当にいるの? 当たったことある?
百村モモ「え、普通にいますよ。当たられたことなんて何回でもありますよ」
──マジで!? 本当にいるの? 偶然じゃなくてわざとだよ?
百村モモ「そうですよ。歩きスマホしてるでもなく、普通に歩いてるのに 肩を入れてぶつかってくる んですよ」
御花畑マリコ「歩いてなくてもありますね。待ち合わせしてて 立ち止まってる時とかも狙ってきますよ。あと女友達と2人で立ち話してても当たってくるヤツは当たって来ます」
──し、信じられない……。でも偶然じゃないの? なんでわざとってわかるの?
百村モモ「明らかにこっちに寄ってくるのでもわかりますし、当たられた女性の悲鳴がだんだん近づいてきてわかることもあります」
──連続もあるの? 1日1アタックとかじゃなくて?
百村モモ「普通にいますよね?」
御花畑マリコ「うん、いますね。あと駅のホームとかも多いですよね。特にお酒が入った遅い時間 は多い気がします」
──えええ……そうなんだ……。女性かわいそう……。でもそれって昔からなの?
百村モモ「長野にいた頃は1度も無かったですね。東京に出て来てからです」
御花畑マリコ「私も長崎にいた頃はなかったですね。大学で東京に出てきた直後から、25歳くらいまでが多かったです」
──若い女性を狙うのかな?
百村モモ「若くてもヒールはいて 強そうな女性は狙われない と思います。ちょっと田舎っぽくて小柄で、すぐに謝りそうな女性が狙われやすい気がしますね」
御花畑マリコ「確かに年齢はあるかも。“言い返してやる!” くらいの強い気持ちを持つ年齢になると、あんまり当たって来なくなるんですよ」
──へぇぇぇええ。ちなみに当たってくるのはどんなヤツなの?
百村モモ「イケメンでないことは確かですね。一言でいえば “うだつの上がらなそうな男” しかいないです。あと不思議とフレッシュマン並みの若い人はいないですね。50代以上のおっさんか、イライラしてる男か」
御花畑マリコ「同じです。イライラした男は30代~50代って感じですかね。マッチョマンはいなくて、男性の平均身長よりは小さい男性が多いと思います」
──許せないね。なんて姑息なヤツらなんだ。
百村モモ「最近はあまり当たられないですけど、上京したての頃は “東京の洗礼” だと思いましたね。でも慣れると “あ、来る来る、きた” ってある程度察知できるんで、強烈なヤツじゃなきゃ避けられるようになりますよ」
御花畑マリコ「あと東京のどこにでもいるわけじゃなく、ぶつかり屋は渋谷・新宿・池袋なんかにいますね。逆に男性がぶつかり屋の存在を知らないことに驚きました」
……というわけで、マジのマジで『ぶつかり屋』は存在するらしい。彼女たちの言うように「弱い女性をわざと狙っている」ならば なんと卑劣なヤツら なのだろうか? ストレスが溜まってるのか何なのか知らないが、ベビーカー持ちを狙うなんて言語道断である。
とにもかくにも『ぶつかり屋』の存在は判明した。おい、いいか、ぶつかり屋よ。もし街で “その瞬間” を見かけたら、俺は女性に代わってお前をとっちめるからな! 世の男性諸君も「そういうことがある」ことは頭に入れ、いざという時は手助けできる心構えをしておこう。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼渋谷・新宿・池袋は多いらしい。見つけたら許さん。