最近はテクノロジーの発達に伴い、仕事の指示や発注&納品もチャットやメールでできてしまう時代になった。そのため、在宅で仕事をする人は右肩上がりで増えており、かくいう筆者もフリーランスの翻訳ライターで在宅勤務をしている一人だ。
そして「在宅ワーカーなんです」と言うと、いつもメチャクチャ羨ましがられる。しかしながら、実際のところはどうなのか。一般的に見ると謎に包まれた働き方ではあるので、メリット&デメリットを紹介してみたいと思う。
・在宅勤務のメリットは!?
【時間の節約ができる】
なんといっても一番のメリットは、通勤しなくて済むこと! 例えば埼玉から東京に出勤している筆者の兄は、往復で2時間近く通勤に費やしている。その時間が毎日節約できると考えたら、かなり大きい。それに、満員電車での通勤や運転中の渋滞はストレスにもなるため、通勤しなくてよいのは本当に助かる。
また、筆者は女なので「化粧をして落とす」という身支度に時間をかけなくて済むのも楽だ。あとはパジャマや部屋着、どんな服装で仕事をしても、誰にも文句を言われないのも最高のメリットである。
【真夏や真冬も楽チン】
真夏や真冬など、季節に悩まされることがほとんどないこともメリットのひとつだ。夏に大汗をかきながら、あるいは冬の寒さに震えながら通勤しなければいけない……なんてこともなくて楽チン。よく女友達から「雨でズブ濡れになった~……最悪!」だとか、「今日マジ暑くて死にそう~」といったLINEが来るが、在宅だと天候や季節は関係ない。
【ムダ遣いを最小限に留められる】
仕事をしている平日はほとんど家から出ないので、仕事帰りの買い食い&飲み、ちょっと寄ったモールやショップで大人買い……なんてムダ遣いにもなりにくい。また、出勤用の衣類やスーツを買う必要がなく、化粧品の減りも遅いので、出費をかなり抑えられていると思う。
【時間の調節が自由に出来る】
筆者は毎日決まった時間に起きて仕事をしているが、仮に体調が悪かったり疲れて1時間寝坊をしたとしても大したダメージはない。「昼までに納品」といった締め切りを守れば問題ないので、どの仕事を先にして、どれぐらいの案件を1日にこなすかなども自分で決められる。
【職場のストレスがない】
一人暮らしの筆者は毎日パソコンに向かって黙々と仕事をこなしているので、職場の人間関係で悩むことはない。友達の話を聞いていると同僚や上司に関するグチだらけなので、そういった面で在宅ワーカーは気楽。ストレスも少ない傾向にあるかと思う。
・在宅ワーカーのデメリットは!?
【出不精になる】
ここからはデメリット。基本的に平日は仕事で忙しくしているので、ほとんど家から出ない。そして、人に見られて平気な普段着に着替えるのが面倒なので、ちょっと出かける用事や買い物は週末に回してしまいがち……。よって、どうしても出不精になってしまい、暑~い夏や寒~い冬は引きこもり状態になりがちだ。
【ずっと仕事をしてワーカホリックに】
在宅ワーカーだと言うと、「いつも家でのんびりダラダラしている」と思われがちだが、それは大きな誤解だ。会社だったら昼休みや休憩を強制的に取らされるが、そういった規則に縛られないため在宅勤務だとブっ続けで仕事をしてしまうのだ。
朝も昼も夜も食事をしながら仕事して、早く案件を片付けて時間が余ったら「もう1本仕事を……」と歯止めが利かなくなり、気がついたらワーカホリック(仕事中毒)状態に。筆者には、主婦業の合間に商品ライターをしている妹を含め、在宅ワーカーが周りに多いのだが、みんな全く同じことを言っている。
【毎週一緒に遊べる友達がいないとキツい】
一人暮らしの筆者は、ほとんどと言っていいほど平日に人と会うことがない。寂しがりやではないものの、独りでいる時間が長すぎるのは良くないと思い、毎週末は友達と集まって飲んでいる。
たま~に会わない週末があると、2週間も人との触れ合いがなくなってしまうので、そうなるとさすがにキツい。よって、一人暮らしの人が在宅ワーカーになりたいなら、毎週一緒に遊べるような友達が絶対に必要だと思う。
そして、家族と一緒に住んでいる在宅ワーカーの妹や友達は、「なんだかんだ邪魔が入って仕事に集中できない」と言っていたことを付け加えておきたい。メリット&デメリットを挙げたら、筆者の場合はメリットの方が多かった。在宅勤務も人によって合う&合わないがあると思うので、自分の適性を見極めることも大切だろう。
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.