準備……できてるか? 気は……緩んでないか? 情熱は……足りてるか? みなさん、くどいほどに自問自答してる時期かと思います。何度も言っているように、勝負を決めるのは準備。
以前に公開したバレンタインの記事でも全く同じこと言ってますけど、今回はバレンタインの話ちゃいますよ。サッカーでもないですよ。ワールドカップでもないですよ。何の話かと言ったら……暖かくなる時期のファッション。その準備が出来てんのかって話ですよ。
オシャレは我流が基本
僕を例に出して言うと、両腕に腕時計をつけるのがこだわりファッションの1つやったりするんですけど、それを皆さんがやったら、単なる人の真似じゃないですか。そういうのって、“本物のこだわり” とは言えないと思うんですよ。そもそも僕の両腕の腕時計は、季節関係なく通年でやってますからね。
何が言いたいのかっていうと、「オシャレを自認する人ならば、春でも夏でも我流のファッションで身を固めてるってことが最低ライン」やっていうことですよ。
──とはいえです。「我流でとか言われても、どうしたらええかの分からへん」って人も、やっぱり多いと思うんですよ。そこで僕がオススメするのが、何かを元に自分でアレンジを加える方法。
何を元にするかは自分で決めればいいと思うんですけど、僕が最近目をつけてるのは「半袖Tシャツの袖を少しまくるアレ」なんですよ。よく女性がやってますよね?
袖をちょこっと折るだけやから暑さ的には変わらへんかもしれへんけど、パッと見た感じ、垢抜けてると思いませんかね? アレって、お金もかからへんしアレンジの幅も広そうやから、男性もやっていいと思うんですよ。しかも……最初に結論を言うと、これを色々アレンジしたら世界を驚かすファッションになったっていうね。
──え! 何? 「今の時期に半袖のTシャツはちょっと早い」って!?
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しまった……メキシコのパチューカ基準で話してもうた。4月頃のパチューカを日中散策するファッションの想定で話してたんですけど、これは僕がうっかりしてましたね。
まあでも、日本もあと少ししたら半袖でしょ? 先を読んで行動するって、サッカーに限らずビジネスでもファッションでも大事やと思うんで、ここは半袖のTシャツでいきますよ。あえてね。
ということで、ほんだ……じゃなくて本題の「半袖Tシャツの袖まくり」なんですけど、これにどういうアレンジを加えるかを考えていけばいいんですよ。
・そのままやってみる
ものは試しで、まずはそのままやってみましょうか。
他の人はどう思うか知らないですけど、僕はこれだと全然満足できないですね。というより、ここで満足したら伸びしろゼロでしょ? 理由は言うまでもないですよね。人がやってるのをそのまま真似しただけな上に、そもそも何も変わってないじゃないですか。
かつて、ファッションの都・ミラノにいたこともある僕の基準で判断するならば、完全にノーですね。でも、ここからがスタートなんでね。ガンガンアレンジしていきますよ。
・アレンジ1発目
こうなったら、「Tシャツの袖をもっと折る」ってのも選択肢の1つやとは思うんですけど、僕はピッチ(体)をもっと広く使っていいと思うんですよ。なので、Gパンの裾(すそ)も折ってみましょか。袖から攻めると思わせて、裾から行く。一種のサイドチェンジですね。鏡で確認してみると……
まだまだ全然ダメですね。縦にズバッと行ってる感じがゼロでしょ? これで満足する人もいるかもしれないですけど、何度も言うように、僕のファッションはミラノ基準なんでね。ミラノでパスタ食べて帰ってきた身としては、満足できないですね。
じゃあどうするのかと言うと、個の強さを発揮して縦にズバっと行くしかないんですよ。──というわけでGパンを脱いでみたんですが、それは次のページで紹介しましょうか。ちなみにここから先は閲覧注意なので、くどいほどに自問自答した結果、「いける」となった人だけでお願いしたいですね。
Report:和才雄一郎
イラスト:原田たかし
Photo:RocketNews24.
これ、オシャレだと思う? 上司から「ひと皮むけた」と絶賛された『半袖Tシャツの袖まくり』アレンジがこちらです / 0円で出来るファッションテク(その2)
みなさん、くどいほどに自問自答しましたか? このページを読んでるってことは、くどいほどの自問自答の結果、「覚悟ができた」ってことやと判断して進めていきますよ。
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見ればお分かりの通り、Gパンを脱いだら一気に局面が変わったでしょ?
ありがちなファッションやったのが、パンイチになることで個性あふれる雰囲気になってる。言うなれば、1本のスルーパスでキーパーと1対1ってなったって感じですかね。良い流れですね。
そこからパンツの裾を折ってみると……
──そうですね……。厳しい言い方をすると、まだまだアジアのレベルでしょうね。ミラノやったら通用しないのは間違いないですね。かつてミラノで、佑都(長友)がよく頼む『からすみと手長海老の尻尾のスパゲティ』を食べたことがある身としては、満足するわけにはいかないですね。
何が足りないのかっていうと……やっぱり個の力。具体的に言うと、縦にズバッといく力が足りてないと思うんですよ。そこが世界との差やと思うんですよ。ここで満足してたら、日本はいつまでたっても強くなれないと思うんですよ。
──というわけでパンツも脱いでみたんですが、ここから先はさらに閲覧注意なので、再度くどいほどに自問自答してから確認していただきたいですね。
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結果を先に言いましょか。パンツを脱いだのはアタリですね。パンツをはいてるときがキーパーと1対1だとするならば、パンツを脱ぐことでキーパーを抜き去ったって感じでしょうかね。
これは完璧……と僕も思ったものの……
・納得いかない
やっぱりサッカーとファッションは最後まで分からないもんですね。パンツを脱いでも、完璧ではないんですよ。ミラノレベルにはまだ足りないんですよ。かつてミラノのレストランで、店員さんに「ミラノドリアありますか?」と聞いた人間としては、満足できないんですよ。
ただ、もう全部脱いでしまってるので「アレンジのしようが無いやろ」と思ったら……ここで奇跡が起きたんですね。やっぱ俺、持ってるわ。
・股間の皮が突破口
ふと、股間を見ると、ぶかぶかの長袖シャツを着た時の腕のような形状のものが目に入ったことで、体がとっさに動いたんですよ。マスコミのみなさんには、シャツの袖が長すぎて手の平まで覆われている感じと言った方がイメージしやすいでしょうかね?
僕がこの “ほんの少しのスペース” に気づいたことで、勝負は決まったと言っていいでしょうね。正確に言うならば、袖ではなく余った皮膚なんですが、袖と考えることで局面を打開──早い話が、その袖(皮)をめくって(剥いて)みたところ……
大人の事情により、読者のみなさんに全てをお見せできないのが心苦しいのですが、「勝った」とだけお伝えしておきましょうか。完璧なコーディネートが実現したと言っていいと思いますね。
ちなみに、このファッションを見た上司のYoshioは、
「それじゃん! カッコいいだけじゃなく、全体的にひと皮むけた感じになってる!!」
──と大絶賛してましたね。
というわけで、『半袖Tシャツの袖まくり』に合うアレンジをくどいほどに自問自答しながら検証したところ、「下半身は何も身に着けず、そこからさらにひと皮向くのが最強」という結果になったと、ご報告しておきましょうか。
・実践は自己責任で
ただサポーターのみなさん、注意があるんで聞いてください。その格好で外に出ると逮捕されるのが今の社会なので、実践は室内で、なおかつ自己責任でお願いしたいですね。いつの時代でも、最新のファッションに身を包んでいる者は異端扱いされてしまうのでね。
自分の姿を鏡で見ながらくどいほどに自問自答した結果、僕はそう思いますね。
Report:和才雄一郎
イラスト:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼記事とは全く関係ないが、本田選手のツイートを読めば色々と勇気づけられる
何でもプロになりたいのなら、プロになったつもりで行動することが大切。
— Keisuke Honda (@kskgroup2017) March 9, 2018