今からさかのぼること約3カ月前の2017年9月、時代は秘かに動いていたらしい。何の歴史かというと、ズバリ “箱アイスの歴史” である。「ヨーロピアンシュガーコーン」や「ピノアソート」など優秀すぎる箱アイスは多いが、実はそれらをも凌ぐ激ウマ箱アイスが9月から発売されていたのだ。
その名は『パルム 香ばしキャラメル味』──。そう、かの有名な森永アイス「パルム」の派生商品だ。こう言ってしまっては身も蓋もないが、食べればわかる。食べれば納得する。きっと誰もが「歴史が動いた」と感じることだろう。それくらい『パルム 香ばしキャラメル味』はウマい。
・完璧すぎるパルム
いきなりで恐縮だが、私(P.K.サンジュン)は、パルムがあまり好きではない。誤解がないように言っておくと、もちろん美味しいと思うし、それなりの頻度で食べてはいる。……んが、どうもパルムは出来過ぎている感じがして “可愛げ” が感じられないのだ。
例えるならば、パルムは隙のない超セレブ美人のような存在で、個人的にはやや隙のある上京して3年目のOLの方が好きなのだ。言い方を変えるとパルムは完璧すぎて “伸びシロ” が感じられないため、ぶっちゃけ好んでは買っていなかった。だがしかし……。
つい先日、近所のスーパーで『パルム 香ばしキャラメル味』と出会って衝撃を受けた。「パルムだけど味が違うからいいか」的な軽い気持ちで購入した自分を褒めてあげたいと思った。私はある意味で運命的な出会いを果たしたのだ。
・伝説級のウマさ
その味を一言で表すならば「究極のいいとこ取りアイス」とでも言うべきか。濃厚かつクリーミーでしっかり甘いのに、キャラメルのほろ苦さで決してしつこくない。口どけはなめらか、チョコはゴワゴワせずに自然と溶けていく。
さらには、小ぶりなサイズもカロリーの罪悪感を打ち消してくれると来れば、“完璧” の称号を与えてもいい気がする。簡単に言えば、普通のパルム(チョコレート味)も美味しいが、その400倍くらい美味しいと言えばウマさが伝わるだろうか。
それでもあえて難癖をつけるとすれば、スーパーで1箱350円くらいだったので箱アイスにしてはやや高めである。つまり、コスパに関しては「ヨーロピアンシュガーコーン」に軍配が上がると言わざるを得ない。また、期間限定なのでいつ終売するかハラハラするのも精神的にキツイ。森永アイスさん、コレはすぐにでも定番商品にすべきです。
とにもかくにも『パルム 香ばしキャラメル味』が歴史に名を残す伝説級の箱アイスであることは間違いない。全てのアイス好き、箱アイス好きの諸君──。とにかく1度食べてみてくれ。「歴史が動いた」の意味が理解できるハズだから。
参考リンク:パルム
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼もし「株式会社パルム 香ばしキャラメル味」が設立されたら全力で投資する。それくらいウマい。